次代の担い手が職業体験から学んだこと 中学生の職場体験発表会を開催

最終更新日:2008年2月2日

写真:中学生の発表(消防士姿で)
写真:中学生の発表(演劇風)
写真:中学生の発表(スクリーンを使って)
写真:中学生の発表
 2月2日(土)午後1時~3時、新宿区教育委員会(教育長:金子良江)は、牛込箪笥区民センター(箪笥町15)で、「中学生の職場体験発表」を開催した。

 区教育委員会では、主に中学2年生を対象に、望ましい勤労観・職業観等を身につける機会を持たせ、自分の個性や適正を理解してもらおうと「職場体験」を行っている。19年度は、953名の生徒が、7月~11月にかけて375か所のさまざまな事業所等で2日以上の体験に参加した。今回の発表会は、その活動を、保護者や地域の方に理解してもらうことを目的に実施したもの。

 当日は、中山弘子区長の「将来地域コミュニティーを支えることになる中学生を、地域でどう育てていくかは大切なこと。学校・家庭・地域・事業所等のネットワークが機能して、中学生が持てる力を発揮でき、次の広がりにつなげていけることを期待しています」という挨拶の後、木内苗津子指導主事が職場体験の現状を報告した。

 その後、新宿・西戸山第二・牛込第一・牛込第三中学校の4校の生徒らが発表を行った。パワーポイント・スライドショーを使ったり、演劇風の発表を行うなどして工夫を凝らし、実際に体験した内容や感想等を思い思いに発表した。将来の職業を考えるきっかけになっただけでなく、「人の立場になって考えることを学んだ」などの感想を持つ体験もできたようだった。「社会に出て責任を果たすことの大切さを感じた」と話す生徒もいて印象深かった。

 最後に、新倉康夫さん(受入事業所「新倉商店」)・小林羊子さん(四谷中学校保護者)・東陽一さん(牛込第二中学校スクールコーディネーター)・中田将大さん(落合中学校生徒)・堤陽祐さん(同)によるシンポジウムが行われた。新倉さんは、受け入れ側の準備や工夫、小林さんは親としての感想、東さんは受け入れ先を確保するための苦労、生徒達は体験したこと等を話し、家庭・地域・産業界それぞれの積極的な取り組みを紹介して、今後のキャリア教育での連携の大切さを訴えた。
 会場には地域の方等約130名が訪れ、中学生らの発表を熱心に聞いていた。

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