地震がくる前に子どものためにできること ~防災とボランティア週間シンポジウムを開催

最終更新日:2008年1月19日

写真:ステージ上・スクリーンを使っての説明
写真:左から・中山区長、蒲生氏
写真左から:亀井氏、横矢氏
 新宿区(区長:中山弘子)は、1月19日(土)午前10時~12時、四谷区民ホール(内藤町87)で、防災とボランティア週間シンポジウム「地震がくる前に子どものためにできること」を開催した。

 今回のシンポジウムは、地域や家庭における防災への意識を高めるきっかけとして「子どもを地震の被害から守る」という視点から防災を考えていくもの。会場には子どもを持つ母親や父親など約150名が集まり、パネリストの話に熱心に聞き入っていた。

 シンポジウムのパネリストは、NPO法人子どもの危険回避研究所所長の横矢真理氏、ひよこクラブ編集長の蒲生真実氏、新宿区小学校PTA連合会(小P連)会長の亀井昭彦氏、および中山区長の4名。最初に横矢氏は「子どもにはさまざまな危険が取りまいています。子どもの危険回避能力を高めることと、子どもを被害に遭わせない環境をつくることが親の役割です」と親の心構えについて話した。

 蒲生氏は被災者の声を紹介し、「避難所では赤ちゃん用品の支給はほとんどなく、洗濯もできない。日ごろから必要なものを持ち出せるよう備えておくことが大切です」と、家庭での対策の重要性を訴えた。また、亀井氏は「小P連では地域の一斉パトロールなど学校や地域と協力して活動しています。今後、災害に強い地域づくりのため、防災活動にも力を入れていきたい」と語った。

 中山区長は「阪神・淡路大震災では、発生後15分以内に亡くなった方がほとんど。住宅の耐震化や家具の転倒防止などで地震に備えておくことが重要です。いろいろな区の制度があるので活用して欲しい」と家庭での取り組みを呼びかけた。

 4歳のお子さんを連れて参加した女性は「地震が起きるたびに子どものことが心配になっていたので参加しました。持ち出し袋は準備していますが、日ごろの心構えが大切だということを改めて感じました。今日配られた資料をよく読んで、わが家の備えを再確認したいと思います」と話してくれた。

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