第2回孤独死を考えるシンポジウムを開催 ~わたしたちにできること~

最終更新日:2007年12月1日

写真左から:佐々木とく子さん、貝田千恵子さん、木原幹洋さん
写真左から:岩田正美さん、中山区長、吉田君子さん
写真:客席からステージを見る
 新宿区(区長:中山弘子)は、12月1日(土)午後2時~4時、牛込箪笥区民ホール(箪笥町15)で「第2回孤独死を考えるシンポジウム」を開催した。

 区は、高齢者の孤独死対策として、一人暮らし高齢者への情報紙の訪問配布をはじめ、さまざまな見守り体制を拡充・推進している。
 そうした中で、第2回は、孤独死を防ぐ地域づくりのために、それぞれの立場でできることをみんなで考えたいと開催した。

 始めに中山区長が「今回のシンポジウムは、昨年のテーマから『高齢者』を取り、幅広い年代の課題として捉えていきたいと考えました。各方面の得意分野をもつ方にかかわっていただき、具体的な取り組みのきっかけになればと思います」と挨拶した。

 シンポジウムでは、コーディネーターは、日本女子大学教授で社会福祉が専門の岩田正美さん。
 パネリストとして、中山区長が区の孤独死に対応する施策について説明し「支え・支えられることが楽しいと感じる地域社会をつくることが大切」と話した。続いて、新宿区民生委員の吉田君子さんが、実際に民生委員の活動の中で体験したこと等を述べて「人と人とのつながりが地域をつくると感じる」と締めくくった。

 ライターで「ひとり誰にも看取られず」の著者佐々木とく子さんは、取材から明らかになった若年層の孤独死の増加とその背景を語り「上手に依存し合える社会を目指すことが、孤独死を減らすことになる」と話した。
 いきいきサロン逢愛代表の貝田千恵子さんはサロンの活動内容を紹介し「高齢者の方には外出して人と会う機会をつくることが大事」と話した。
 最後に、鈴木医院の医師木原幹洋さんが、医療関係者としての立場から孤独死を防ぐために訪問診療や主治医を持つことの大切さを訴えた。

 会場からはさまざまな質問が出て、参加者の方の関心の高さを示していた。会場は最後まで満席だった。

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