漱石への思いを伝えよう~「夏目漱石感想文・感想画表彰式」、「ものしり博士認定式」、記念講演会「漱石の言葉」を開催

最終更新日:2007年12月1日

写真:講演する夏目房之介さん
写真:中山区長から表彰状を受け取る受賞者
写真:入選文の読み上げ
 今日12月1日(土)午前10時50分から、新宿区教育委員会(教育長:金子良江)は、区立中央図書館(下落合1-9-8)で「夏目漱石感想文・感想画表彰式」を行った。

 これは、7月21日~9月9日の間、区内の小・中学生、高校生を対象に、漱石作品の感想文と、作品を読んでイメージしたものを自由に描く感想画を募集し、特にすばらしかったものを表彰するという企画。感想文は297作、感想画は13作の応募があり、「新宿区長賞」と後援をいただいた「朝日新聞社賞」の各賞それぞれ、感想文3作品、感想画1作品が受賞した。

 表彰状の授与の後、受賞者は、入選文の読み上げ、入選画の説明を行った。この入選作品は区立中央図書館で12月24日まで展示される。
 入選作品を聞いた後、中山区長は「皆さんの考える力に共感できました。感想文を読んだ方、感想画を見た方が、この小説を読んでみたい、他の漱石の小説を読んでみたいと感じるのではないでしょうか」とあいさつした。

 午後1時30分からは、「ものしり博士認定式」認定書の授与と「漱石140年記念講演会」が開催された。「ものしり博士認定式」とは、漱石に関する上級者向けのクイズを11月4日に行い、今日、成績上位者に認定書を授与するものである。17名の参加があり、4名に認定書が教育長から贈られた。

 その後は、漱石の孫でありマンガ・コラムニストとして活躍中の夏目房之介さんの「漱石の言葉」と題した講演が行われた。小説・手紙・講演録から見た漱石が使った言葉の違いや、漱石固有の言葉へのこだわり方など、さまざまな言葉の水準を往還する知識人・庶民としての漱石を説明。専門的な研究者ではなく孫として漱石を分析した内容で、講演を聞いた78名は皆、真剣に聞き入っていた。

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