相互就労体験事業に関して目白大学と協定

最終更新日:2007年10月26日

写真:握手を交わす中山区長と佐藤学長
写真:調印の様子
写真:記念撮影(中山区長と佐藤学長)
 本日、新宿区(区長:中山弘子)は、目白大学(学長:佐藤弘毅)と新宿区障害者就労支援事業のうち就職準備支援に係る事業の実施に関して、協定を締結した。

 社会福祉法人かがやき会・就労センター「街」が運営する、障害者の自立支援を目的とした精神障害者の作業所「スワンベーカリー」(中落合1)で実習した目白大学の学生が、その運営趣旨とパンのおいしさに感動し、大学売店でこのパンを扱ってほしいと学長に要望した。
 この売店運営プランを障害者の就労支援にと、同大学の教授から「新宿区手をつなぐ親の会」の髙橋正也会長を通じ新宿区に提案があった。
 その後具体的な協議を行い、区の障害者就労支援事業の一環として目白大学売店で障害者インターンシップを実施することとなった。

 大学では、売店で障害者が販売体験をしやすいようにワゴンを用意し、パンと併せて自分たちが作ったおにぎりも販売する。実習体験をする障害者は、同大学の福祉を志す学生によるジョブコーチを受けるとともに、販売売上げの実習奨励金が支給される。

 この協定を結ぶことによって、区は、就業体験の場が増えることはもとより実習機会の少ない売店での就業体験が可能になる、障害者にとって販売を通じた多様な人との関わりは社会参加の充実につながるというメリットがある。
 目白大学は、新宿区内に位置する大学として地域貢献につながるとともに福祉系学生にとって実践的な現場研修のキャリアを積むことができたり、大学が立ち上げたNPO法人「グリーンワーク21」を活用した学生支援としてPR効果が期待できる。

 身体・知的・精神障害を対象とするが、当面の間、大学に近い高田馬場福祉作業所利用者を中心として、3人程度の障害者が週3日程度実習を行う。

 挨拶で、佐藤目白大学学長は「この事業に関わる方々のために動きやすい環境を整え、また、技術的・財政的なバックアップなどを推進していきます。さまざまなボランティアの方々を精一杯支援をしていきたいと思います」と述べた。

 また、中山区長は「学生の方にとっても、障害のある方にとってもよい経験になるでしょう。総合的にご支援いただけることは、大変心強くうれしく思います」と、期待を表した。

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新宿区 福祉部-障害者福祉課
福祉推進係 03(5273)4516