「経営戦略としてのワーク・ライフ・バランス」シンポジウムを開催

最終更新日:2007年8月28日

写真:中山区長のあいさつ
写真:小室淑恵氏の基調講演
写真:先進企業によるパネルディスカッション
 新宿区(区長:中山弘子)は、今日28日(火)午後1時30分から、四谷区民ホール(内藤町87)で、シンポジウム「経営戦略としてのワーク・ライフ・バランス~働きやすい会社に、良い人材が集まり、育つ~」を開催した。
 今回のシンポジウムは、企業のワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の取り組みに役立ててもらうために開催したもの。第1部は基調講演として、(株)ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵氏による講演があり、続いて第2部のパネルディスカッションでは、小室氏を進行役として、5名のパネリスト(※)が、ワーク・ライフ・バランスの取り組みにおける効果や課題などについて具体例を交えて紹介した。
 会場には企業の経営者や人事・労務の担当者など約230名の参加者が集まり、登壇者の話を熱心に聞いていた。

 シンポジウムは、生き方や働き方が多様化する現在において、ワーク・ライフ・バランスがなぜ重要か、どのように取り組めば良いかといったテーマを中心に進められた。
 男女がともに家族としての責任を負い、仕事と生活が調和した暮らしを送るためには、長時間労働に代表される今までの働き方を見直し、誰もが働きやすい職場づくりを進める必要がある。企業にとっても、育児や介護など一人一人のライフスタイルに対応した、従業員が働き続けられる仕組みを作ることは、優秀な人材の獲得や長期的な労働力の確保につながるだけでなく、残業時間の削減や従業員のモチベーションの向上などさまざまな効果が期待できる。このため、ワーク・ライフ・バランスは重要な経営戦略として位置づけられるという。
 小室氏は「生活が充実すれば、人脈やアイデア、スキルが得られ、結果的に仕事の質が高まるという相乗効果が生まれます。」と、ワーク・ライフ・バランスに取り組むことが、企業にも従業員にもプラスになると解説した。

 中山区長は「すべての人々が生き生きと暮らせる社会を実現するため、新宿のまちの大きな担い手である企業の皆さんの役割はとても重要です。」と、今後の企業や地域での取り組みへの期待を述べた。
 区では、今年4月に「ワーク・ライフ・バランス企業応援資金」融資制度を創設したほか、10月からワーク・ライフ・バランスを推進する企業の認定事業を開始するなど、企業の取り組みを積極的に支援していく。

(※)パネリスト…古谷範久/インフォテック・オブ・ザ・ネクスト(株)代表取締役社長、新田満夫/(株)雄松堂書店代表取締役会長、福西七重/(株)ナナ・コーポレート・コミュニケーション代表取締役、木村尚史/大日本印刷(株)労務部エキスパート、中山弘子/新宿区長

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