「生涯現役塾」がスタート

最終更新日:2007年7月24日

写真:生涯現役塾
写真:生涯現役塾
 昨日7月23日(月)午後7時~9時、新宿コズミックセンター(大久保3-1-2)で、新宿区(区長:中山弘子)は、生涯現役塾(全4回)の第1回を実施した。

 生涯現役塾は、退職を迎える方・すでに退職をされた方・子育てを終えた方などの持つ経験や知恵などを生かして地域活動の担い手として活躍してもらうために、「高齢者社会参加システム協議会」の検討結果を受けて、区が皆さんの地域社会への参加のきっかけを支援する体験型講座を開催するもの。講座の運営は、世田谷区で同様の講座を実施した「プレイス」に委託する。

 区の呼び掛けに応募したのは、54~85歳の30名の方。第1回には25名が参加した。
 はじめに、中山新宿区長が「従来のように高齢者の方が支えられる側として捉えられる社会から、高齢者の方が主役になってこれまで培った力を発揮し、喜びとしていただける社会になっていくことが大切だと思います。」と述べた。
 次に、丸田諭さんが、「企業人から地域人へ」と題して、自分の体験とこれから地域デビューする参加者へアドバイスを語った。

 丸田さんは、49歳のとき勤めていた会社が導入したボランティア休暇を利用して地域活動を体験、それまでの仕事イコール生活だった生き方を変えた。「ビナカクラブ」「パイ焼き窯」「六本木をきれいにする会」など、現在所属しているグループの活動内容を紹介した後、「ボランティア活動・地域活動とは、何かを感じながら動き、動きながら感じることの繰り返しにより、自分の生き方を選択していくことにあります。ボランティアの世界には熱さ・温かさといった一種独特の魅力があり、無限の人と人との横のつながりが広がっています。」と、仕事とは違った世界の魅力と、その世界に入るときの心構えを語った。

 講演の後、会場からは「ボランティアを始めて何が一番変わったのか」「自分は世話好きにはなれないが・・・」といった質問が出て、「将来どういう生き方をするかが決まったこと」「自分が心地よいこと以外しないことが続ける秘訣」と丁寧に回答していた。

 参加者の男性は「どんなことをするのか見てみたいと思って参加しました。丸田さんのようにボランティアを体験できる機会があったのはいいことですね。地域社会に出るために、そうした制度の必要性を感じました。」と話してくれた。

 第2回以降は、参加者が区役所・笥町・落合第一地域に分かれて、実際にNPOや福祉施設などでの体験を行う予定。

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新宿区 福祉部-地域包括ケア推進課
いきがい係 電話(5273)4567