新宿生まれのホタルが美しく光る～おとめやま公園でホタル鑑賞会を開催

　7月8日（日）、「ホタル鑑賞会の夕べと夜のおとめやま公園」が、区立おとめ山公園（下落合2－10）で開催された。主催は「「落合蛍」を育てる会」。
　たくさんのホタルが見られる貴重な機会とあって、区外から訪れた人も多く、2，000人を超える人々がホタル鑑賞を楽しんだ。

　参加者は公園の門をくぐり、散策路をゆっくりと進む。雑木林の中は驚くほど真っ暗で、ここが都心の住宅地の中であることを忘れてしまうほど。段差や坂が続く小道だが、落合中学校の生徒などのボランティアスタッフが懐中電灯で足元を照らしているので安心して歩くことができた。途中の水辺には大きなかごが置かれ、数百匹のホタルが淡い緑色の光を発するのを間近で見られる。暗闇の中できれいに光るホタルに、子どもたちからは歓声が上がっていた。

　コースの最後にある蛍舎は公園内の湧水から流れ出る小川の上に作られており、より自然に近い環境の中で飛び交うホタルを鑑賞することができた。

　鑑賞会も今年で7回目。「「落合蛍」を育てる会」の黒木豊会長は、「最近は自然に羽化したホタルが公園の中を飛んでいる姿も見られるようになりました。しかし、最初にホタルを育て始めたときはみんなが素人だったので、えさに何をあげたらいいかなど基本的なことをひとつひとつ調べながら育てなければならずとても苦労しました」と、ホタル鑑賞会を始めたときの苦労を語ってくれた。そして、「もっとたくさんの新宿生まれのホタルが飛び交うようになるといいですね」と話してくれた。