第1回スローライフ学会新宿で開催

最終更新日:2007年5月19日

写真:第1回スローライフ学会
写真:第1回スローライフ学会
 NPO法人スローライフ・ジャパン(理事長:川島正英)は、5月19日(土)、風林会館(歌舞伎町2-33-1)と旧四谷第五小学校(新宿5-18-21)で、第1回スローライフ学会フォーラムを開催した。
 同NPOは全国のさまざまな自治体と連携し、市民参画のイベントを積み重ねていく「スローライフ月間」運動を各地に展開するなどの活動を行っている。スローライフを本格的に定義づけ、会員の継続的な学習の場を提供するためにスローライフ学会(会長:筑紫哲也)を立ち上げ、第1回の総会と分科会を行うこととなった。
 当日、総会に引き続き、「スローツーリズム~ゆっくり旅を考える」と「きらきら商店街~上昇気流で行こう!」の分科会が開催された。約120名が参加し、それぞれ積極的な意見を交換した。
 その後、中山弘子新宿区長と増田寛哉前岩手県知事のトークセッションが川島正英さんの進行で行われた。会場は風林会館。もとキャバレーのあった場所で、ミラーボールに銀幕の壇上、参加者はソファのボックス席に座るという少し珍しい雰囲気の中で行われた。
 中山区長はまず、歌舞伎町ルネッサンスの概要を述べ、「歌舞伎町が持つ、民意中心で切り開かれてきたという遺伝子を生かしたまちづくりを、みんなで行っていきたい。」、増田前知事は、「東京だけを目標にして追いつこうとしたりまねしたりするのは良くない。価値観を多様化していくことが大切。地方の足元にある貴重な価値を見逃さない政策を心がけた。」と、それぞれのまちづくりを語った。
 その後、「美しい国づくり」推進室長の三宅義彦さんが「復古ではなく次世代につなぐ未来志向の国づくりを呼び掛けたい。歌舞伎町をはじめそれぞれのまちにDNAがある。新宿ではそれを普遍的な価値としてそこにかえっていこうとしている。」、江戸川大学教授の鈴木輝隆さんが「地域は個性がないと面白くない。イレギュラーなものほど奥行きがあって飽きさせない。発展して劣化してきた都会には賞味期限がきている。スペックを上げて長続きする地域づくりをしていく必要がある。」とスピーチした。
 このスピーチを受け、中山区長は「日本の社会システムそのものに賞味期限がきている。都市にとっては地域とどう交流できるかが重要。そして、ライフスタイルの異なる多様な住民が、お互いの立場を想像し認め合いながら、関心を持てたり得意とするところでそれぞれが関われる都市型のコミュニティーを粘り強くもう一度つくることが必要。」と話した。増田前知事は「歌舞伎町が変わればどんなまちも変われる。この新しい動から大きなエネルギーを巻き起こしてほしい。」とエールを送った。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 総合政策部-区政情報課
電話:03-5273-4064