中小事業者の環境保全の取り組みを支援

　新宿区（区長：中山弘子）は、中小事業者における環境保全の取り組みを支援するため、ISO14001・エコアクション21などの環境マネジメントシステム規格の認証を取得する事業者への助成を今年度から実施する。4月25日発行の区広報紙に募集記事を掲載し、募集を開始する。
　助成の対象とするのは、区内に立地する事業所を適用範囲として環境マネジメントシステム規格を取得するときの審査・登録にかかる費用。ただし、省エネルギー法に基づくエネルギー管理指定工場に該当する事業所は対象外となる。補助率は2分の1で、上限額は20万円。募集要項は区環境保全課で配布するほか、ホームページからも取り出せる。
　区ではこのほか、中小事業者を対象として無償で建物の省エネルギー診断を実施する事業や、環境保全に関して優れた取り組みを行っている中小事業者を表彰する制度も今年度から新たに実施する予定。また、事業者の省エネルギーなどの取り組み事例を紹介したパンフレットの配布や、設備の運用・機器の更新による省エネルギーの効果などをわかりやすく紹介する省エネ技術研修セミナーの開催なども行う。
　区の推計によると、区内で排出される二酸化炭素（ＣＯ2）のうち、工場やオフィス、店舗などを排出源とするＣＯ2が約3分の2を占めている。区は、事業者の環境に対する取り組みの度合いに応じて様々な支援を行うことにより、事業者の環境対策をより一層促進させ、地球温暖化の原因となるＣＯ2を削減する狙いがある。