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区長年頭のあいさつ

最終更新日:2024年1月9日

区長の吉住健一です。元日に大地震が発生し、危機管理は常在戦場であると再認識させられる年明けとなりました。職員の皆さんの中にも被災地出身であったり、ご親族がいらっしゃったりする場合もあると思います。心から、お見舞い申し上げます。

現在、自衛隊をはじめとする関係機関が総力を挙げて行方不明者の捜索や救出に携わっています。新宿区としても、被災地の受援体制が整った段階で支援活動に参加する準備をしています。年度末の多忙な時期ですが、その際には職員の皆さんのご協力をお願いいたします。

改めまして、新年あけましておめでとうございます。
令和6年度は第三次実行計画がスタートする年になりますが、現場現実を重視しながら、職員の皆さんと共に区政運営に取り組んでいきたいと思います。
 
政府の月例経済報告によると、「景気は、このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している。」との判断ですが、一昨年から続く物価高騰が区民の生活に大きな影響を及ぼしています。
政府も物価高騰対策として、さまざまな施策を打ち出しますが、区民に給付金等を届けるのは現場にいる職員の皆さんの肩にかかっています。迅速かつ的確に事業が実施できるよう、今年もよろしくお願いいたします。

さて、区内では、お祭りや防災などの多くのコミュニティ活動が再開され、まちに賑わいが戻ってきました。こうした活動は、区内の町会・自治会の皆様によって行われています。町会・自治会は、安全・安心なコミュニティづくりの中心的な役割を担ってきましたが、生活様式や価値観の多様化等により、加入率の減少や担い手不足が深刻化しています。
区民の皆様のご意見を伺いながら、地域コミュニティづくりの中心である町会・自治会活動の活性化に向けた条例の制定に向けて、検討を進めていきたいと思います。
 
また、区役所内では、「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」に基づき、住民記録・国民年金などの基幹業務システムを、国が整備するガバメントクラウドの活用及び標準準拠システムの導入に向けた整備を進めていく重要な年になります。
現行の運用から標準準拠システムへの円滑な移行に向けて、日々の業務を行いながら、さまざまな検証作業や準備作業に全庁を挙げて取り組むことになりますので、よろしくお願いいたします。

次に、昨年実施した職員による区長提案制度では、働きやすい職場づくりに関する提案も複数いただきました。来年度も提案制度を実施したいと思いますので、現在の庁舎で職員の皆さんが少しでも働きやすい職場を実現するための工夫やアイデアなどをぜひ提案してください。

最後に、仕事への向き合い方についてお話をします。
区役所は、区民からの信頼が前提にあってこそ区政を推進することが出来ます。昨年は、区民の信頼を失うような不祥事や事故が続きました。職員は実直であると信じていただけに、残念なことでした。公務員の仕事は、誠実さと安定性が求められます。新年にあたり、私自身も含め、幹部職員も含めた全職員が、公務員としての初心に立ち返り、強い自覚と倫理観を持って職務に取り組んでいきましょう。
とはいえ、神経を張り詰めてばかりいては心身のバランスを崩し、萎縮して十分に能力を発揮しきれないこともあります。プライベートな時間を確保し、落ち着いて自分の仕事や取り組み方を俯瞰できる余裕を持てるようにしてください。仕事をするうえで、どうすれば自分の仕事が区民の役に立てるか、本年も職員の皆さんと考え、一緒に挑戦していきたいと思います。

本日の放送はこれで終わります。

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