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デジタル化とともにデータを活用した行政サービスの構築や業務改善の取り組みを

最終更新日:2022年7月15日

皆さんおはようございます。
区長の吉住健一です。
先日の参議院議員選挙では、猛暑が続く中、選挙事務に従事していただき、お疲れさまでした。新型コロナウイルス感染症の第7波の兆候が感じられてきている中で、感染対策を実施していただきながら通常の業務も滞りなく進めていただいています。この場をお借りして、感謝を申し上げます。

新型コロナウイルスの新規感染者数は急激に増えており、引き続き、感染防止対策に取り組む必要がありますが、新型コロナの再拡大を警戒しつつも、地域活動や教育活動、高齢者の日常活動などを再開し、通常の生活に戻していく事も必要であると考えています。コロナ禍でも、どのような工夫をすれば、どの様な事業が実施可能か、これまでの対策や事業の成果も踏まえ、それぞれの職場で日常を取り戻していく方法を検討してみてください。

今朝は、新たな事業を2つ紹介します。
1つは、「歌舞伎町に集まる若者・女性の犯罪被害等の防止に向けた新たな支援策」についてです。以前の庁内放送でもお話ししましたが、歌舞伎町には、いじめや虐待などで家庭や学校に居場所がなくなった若者たちが集まっていますが、新型コロナによる影響で人数が増えてきました。こうした若者は、ホテルの一室に定員を超えて複数で宿泊をし、滞在期間が長くなれば、生活費も必要になるため、非合法な働き方で日々の生活を成り立たせようとする人もでてきます。
歌舞伎町には、若者たちの立ち直りを支援している団体や、犯罪の被害者や加害者にならないようにとアウトリーチで見守りをする団体があります。こうした団体と連携し、効果的で継続的な支援ができないか検討を行い、歌舞伎町地区に集まる若者・女性の犯罪被害防止につなげるためのアウトリーチ活動を行う団体に対する財政的支援を行うことにしました。
そのため、歌舞伎町安全・安心対策寄附金を創設し、この取組みに賛同する個人・団体からの寄附金も受け付けることとします。
この取組みの他、シネシティ広場を中心に、急激に衛生環境が悪化してきていますので、クリーン作戦など、緊急の取組も並行して進めています。

2つ目は、国立国際医療研究センター病院において平日・土曜の夜間に実施している小児夜間診療の日曜・祝日への拡充についてです。
これまで、多くの小児科診療所やクリニックが休診となる平日・土曜の夜間、国立国際医療研究センター病院に「しんじゅく平日・土曜日夜間こども診療室」を開設し、子どもの急な発熱や腹痛など入院を要しない程度の症状を診るための小児診療を実施してきました。
 この度、日曜・祝日の夜間についても、病院側の体制が整い、8月から、平日・土曜・日曜・祝日と切れ目なく夜間診療を実施できることになりました。そのため、名称も「しんじゅく夜間こども診療室」に変更して充実を図っていきます。
 今回の取組により、小児初期救急医療体制も強化され、より一層の連携・強化が図られるものと考えています。

次に、行政のデジタル化についてお話しします。
新型コロナの流行は、日本全体のデジタル化を加速させました。デジタル化が進む中、民間企業を中心にデータの利活用が積極的に行われ、企業の付加価値を高めていく取組みが進められています。
区においてもデジタル化を推進する中で、データを活用した行政サービスの構築も進めていく必要があると考えています。
例えば、待機児童を解消するために保育所をどの程度整備しなくてはいけないか検討する際に、その瞬間のデータを基準に整備数を検討してしまうと、過不足が生じやすくなります。一方で、人口推計などのデータを活用し、将来的な子どもの数が予測できれば、将来を見据えた必要な保育所の数を整備することが可能になります。
限られた人員や財源の中で、効果的・効率的な行政サービスを提供していくため、これまで以上にデータやデータに裏付けされたエビデンスに基づく分析・評価による的確な施策や事業の立案が重要になってきますので、それぞれの職場で進めていただきたいと考えています。

また、業務の効率化についてもさらなる推進が必要です。すでに、幾つかの職場では、職員の入力作業などの省力化を図るため、RPAなどを活用した業務改善を進めています。また、現在、紙で申請を受けたものをデータ化するAI-OCRや会議録の音声データをAIで自動的に文字データ化するシステムの導入も進めています。
こうしたデジタル技術を活用した職員の負担軽減につながる取組みを進めていただき、新たな課題に取り組めるゆとりを持った体制作りを目指してください。

最後に、今年は6月下旬に梅雨が明け、暑い夏が一足早く到来しました。職員の皆さまも、熱中症に気を付けながら職務に取り組んでいただきたいと思います。
今年の夏季休暇は、通常の7月から9月までの期間で取っていただくことになっています。慌ただしい中でも、心身の健康のために、夏季休暇や年次休暇を活用して、リフレッシュしてください。

本日の放送はこれで終わります。

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