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今年の振り返りと今後への展望

最終更新日:2017年12月14日

 皆さんおはようございます。区長の吉住健一です。

 少し前になりますが、10月に衆議院議員総選挙がありました。選挙に従事された職員の皆さん、お疲れ様でした。
 今回は、小選挙区の区割りの変更により、新宿区内に複数の選挙区を持った初めての選挙でした。区民の方への周知や、二つの選挙区それぞれに対応した期日前投票所や投開票所を設置・運営することなど、迅速かつ丁寧な対応のおかげで無事に終えることが出来ました。
 また、選挙当日は、全国各地で浸水被害をもたらした大型の台風21号の対応も重なり、翌朝まで二日間にわたり体制を組んでいただいた部もありました。職員の皆さんに改めて御礼を申し上げます。

 さて、今年度の区民意識調査の速報結果がまとまりました。今回の区民意識調査では、区の情報発信についての設問を設けました。40歳代から70歳代以上の年代では、区政情報の入手方法として「広報しんじゅく」が最も利用されているものの、10歳代から30歳代の若者や子育て世代では、「区公式ホームページ」が最も利用されている手段となっています。
 また、「スマートフォン」を持っている区民の割合は7割を超え、インターネットを利用する際には、パソコンよりも、スマートフォンを利用する方が多いことも明らかになりました。
 そして、近年、日本ではソ-シャルメディアの普及が急速に進んでいると言われていますが、新宿区民の10歳代から30歳代でも、フェイスブックやツイッター、インスタグラムの利用率が高い傾向になっています。区の施策や事業、イベントなどの情報を発信する際には、内容の分かりやすさと、対象者に合わせた効果的な手法で行うことが重要です。皆さんの努力の成果を、多くの区民の皆さんに享受してもらえるよう、積極的に情報を発信していきましょう。
 情報の発信は、すべての課が日々の業務の中で行っていると思います。意識調査の結果を庁内で共有し、担当する事業の情報発信を行う際の参考にしてください。

 今年も残すところわずかとなりました。今年は、区成立70周年の記念すべき年にあたり、記念式典の開催や70周年記念誌の発行がありました。3月には地域の交流スペースを備えた下落合図書館が開館したほか、8月には四半世紀をかけて進めてきた中井駅周辺地区の整備がほぼ終了いたしました。9月には、夏目漱石の本格的な記念館としては全国で初となる「漱石山房記念館」がオープンし、11月までの2か月間で2万5千人を超える方にご入場いただいています。

 また、今年は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会を3年後に控え、6月には「オリンピックフラッグ・パラリンピックフラッグ」が区立小・中・特別支援学校全40校を巡回したフラッグツアーの実施、7月には区民、関係団体、区が一体となって大会を盛り上げていくための「新宿区東京2020大会区民協議会」の設置、10月、11月の東京2020大会1000日前記念イベントの開催など、大会開催の成功に向けて本格的に動きはじめた年でした。

 そして、今年度は、区の最上位計画である総合計画をはじめ、福祉や子ども、健康、産業、環境、教育など、平成30年度からスタートする様々な計画策定の年度でもあります。引き続き、職員の皆さんには、新宿の将来をしっかりと見据え、地域説明会やパブリック・コメントで寄せられた区民の声を大切にしながら、策定作業に取り組んでもらいたいと思います。

 住宅宿泊事業法の制定、都の受動喫煙防止条例案など、今年も、国・都・区のそれぞれの役割を改めて考える機会や出来事がありました。区民に一番身近な自治体である区の役割は、区民の皆様の声を聴き、地域の課題に的確に対応していくことだと思っています。その基本となるのが、職員の皆さん一人ひとりの窓口対応となります。
 区民生活の現場で起きている現実を真摯に受け止め、区民の皆さんとともに考えながら課題解決に取り組む区役所でありたいと考えています。来年も一緒に力をあわせて新宿のまちの発展に向けて取り組みましょう。

 最後に、職員の皆さんの、この一年のご努力に感謝を申し上げます。

 多忙を極める時期ですが、体調管理には気をつけて、身体を労わってください。そして、年末年始の期間にしっかりと休養をとって英気を養ってください。

 本日の放送はこれで終わります。

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