新宿区立漱石山房記念館　開館5周年記念「夏目家、松岡家、そして夫半藤一利」

　本日は、新宿区立漱石山房記念館5周年記念「夏目家、松岡家、そして夫半藤一利」に出席してきました。
　漱石山房記念館は、夏目漱石にとって全国初の本格的な記念施設として、漱石生誕150年を記念して平成29年9月24日に開館し、本日をもって開館5周年を迎えました。
　記念館は、戦災で焼失した「漱石山房」の跡地であり、山房の一部を再現し可視化するとともに、資料の収集や調査、展示会の開催など、全国の関係機関と連携して、多様な事業をこの間開催してきました。
　これもひとえに、記念館の活動にご理解ご協力を賜った、新宿区民の皆さま、全国の漱石ファンの皆さま、ご協力をいただいた関係各位の皆さまのお力添えのお陰です。ここに深く感謝を申し上げます。

　開館記念には、漱石山房記念館の名誉館長で、漱石の孫にあたる半藤末利子さんと元フジテレビアナウンサー野間脩平さんをお招きし、「夏目家、松岡家、そして夫　半藤一利」をテーマに対談をしていただきました。
　祖父母にあたる漱石と鏡子夫人、ご両親にあたる漱石の門下生・松岡譲と漱石の長女・筆子さんのこと、そして半藤さんの御夫君で作家の半藤一利さんのことなど、身近な視点から夏目家、松岡家、そして半藤家のことをお話しいただき、会場には笑い声も響くなど、御親族ならではの楽しいお話をお伺いできました。
　対談の後には、野間さんによる半藤一利さんの著作『漱石先生ぞな、もし』の朗読をしていただき、厳かな雰囲気の中作品の世界を楽しませていただきました。

　5周年というひとつの区切りを迎えた漱石山房記念館ですが、これからも新宿が誇る文豪・夏目漱石の発信に取り組んでまいりますので、今後とも皆さまのご支援ご協力をなにとぞよろしくお願い申し上げます。