新宿ものづくりマイスター「技の名匠」認定・新宿区優良企業表彰合同式典

新宿ものづくりマイスター認定制度は、区内のものづくり産業の活性化を図るために、ものづくり産業に10年以上従事され、優れた技術をお持ちで、さらに後進の育成に取り組まれている方をマイスターとして認定し、「技の名匠（わざのめいしょう）」の称号を授与しています。

今年度は、「琴・三味線修理(こと・しゃみせんしゅうり）」に携わる高橋俊隆さんと「手描友禅（てがきゆうぜん）」に携わる遠藤興喜さんの2名を認定しました。高橋さんは、個々の素材の特性を見極めつつ、よりよい音色づくりをこころがけ、先代から引き継いだ伝統的技法に則り、修理に携わっていらっしゃいます。また、和楽器体験を行っている区立中学校の琴・三味線の修理、中学生の工房見学など学校教育にも貢献されています。

遠藤さんは、日本画家・佐藤紫雲より画法を学び、友禅への造詣を深め、金彩加工に携わるようになったと伺いました。金彩加工は、反物の最終的かつ重要な加飾工程でもあるため、地色や友禅など前段階の作業を壊すことのないよう、奥ゆかしく品をもって引き立てることを大切に、お仕事をされていらっしゃいます。

また、東京商工会議所新宿支部との共催で、経営革新、経営基盤強化などの取り組みにより優れた実績を上げ、地域産業の発展と向上に貢献した区内中小企業を表彰する「新宿区優良企業表彰」も合同開催いたしました。

今年度は、25社の応募から6社が表彰されました。経営大賞（新宿区長賞）には、西新宿でビジネスホテル及び飲食店を運営する竹川観光（株）様が受賞されました。経営大賞（東京商工会議所新宿支部会長賞）には、高い技術力を生かして大型建造物の解体工事を行う（株）内村工業様が受賞されました。

表彰式後に受賞者の皆さまとの懇談会が開催され、さまざまなお話を伺うことができました。今後も、ものづくりに優れた技術が継承されるとともに、区内企業の皆さまには、優れた実績を上げられるとともに、地域産業の発展と向上にご貢献くださいますようお願い申し上げます。