シャロームみなみ風 オープン
区内初の知的障害者等の入所支援施設

今日20日、区内初の知的障害者を主な対象とした入所支援施設「シャロームみなみ風」(弁天町32-6)の開設記念式典が行われた。

シャロームみなみ風は、民設民営の施設として平成25年10月から整備が進められてきた施設で、支援の必要性が高く、自宅での生活が難しい知的障害者の施設入所支援のほか、生活介護、自立訓練（生活訓練）、短期入所、就労継続支援(Ｂ型)事業なども実施する。入所者だけでなく、在宅生活を送る知的障害者やその介護者への支援体制も充実させ、地域における障害者支援の拠点としての役割を担う。施設は社会福祉法人南風会が運営する。

2階と3階の居住スペースは、障害特性に応じて4つのユニットに分かれていて、それぞれのユニットに全室個室の居室・リビング・トイレを設置。45名が入所する。
1階と4階には、障害特性に応じた創作活動、リハビリプログラム、ミュージックセラピーなどを実施する作業室や運動スペースを設置し、日常生活の充実に向けて支援する。
施設内の相談支援事業所「あんそれいゆ」では、障害のある方が必要な福祉サービスが利用できるようサービス等利用計画の作成を支援するほか、施設等を退所し、地域で安心して生活が続けられるよう支援する。

また、地域の皆さんの憩いの場となるよう、施設利用者も接客するカフェレストランを運営するほか、地域団体も利用できる交流スペースを設置。地域の消防活動用に防火貯水槽もあり、地域に根差した施設としての役割も担う。

今日の開設記念式典で吉住健一新宿区長は、「シャロームみなみ風が、区内に暮らす障害者の方々にとって地域で暮らし続けるための拠点となることを期待しています」と祝辞を述べた。