2月18日~20日「染の小道」イベントを開催
まちを丸ごと染め物で飾る

最終更新日:2011年2月10日

「川のギャラリー」デモンストレーションの様子
まち全体を染め物のギャラリーに見立てたイベント「染の小道」が、2月18日(金)~20日(日)、西武新宿線・都営地下鉄大江戸線中井駅周辺で開催される。主催は「染の小道」実行委員会。新宿区染色協議会と新宿区が共催する。

新宿の染色業は、新宿区を流れる神田川・妙正寺川の流域で地場産業として受け継がれてきた。古くは神田・浅草周辺で発展した染色業。大正時代中期、清流を求めた染色業者が神田川上流に工場を新設して集まり、工場から独立した職人も、早稲田・戸塚、高田馬場、落合周辺に工房を設立したことが、新宿の染色業の始まりで、昭和30年ころまでは、染めた着物の生地を神田川で洗う様子が見られたという。現在でも、伝統工芸の染色に関わる工房は区内に約90軒あり、着物などが完成するまでのさまざまな工程を専門とする職人がいる。

「染の小道」イベントは一昨年から開催。落合・中井を「染のまち」として広く発信することで、地域で大切に受け継がれてきた染色をたくさんの方に知っていただき、地域の活性化にもつながればと、地域の皆さんが主体となって企画している。

3回目の今年は、初の試みとして、妙正寺川に沿って江戸更紗や小紋染め等の反物を架け渡す「川のギャラリー」(各日午前10時~午後5時)、中井駅周辺約50店舗の店先を、地域にゆかりの染色作家が制作した「のれん」で彩る「道のギャラリー」(各店舗の営業時間中)をメインに開催する。染色体験等もあり、中井のまちは3日間、色とりどりの染め物で彩られる。

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