新宿区では景観形成を推進する取組みとして、区民・事業者への普及・啓発や良好な景観に寄与している建築物やまちづくり活動を表彰するなど、今後も様々な取組みを継続していきます。 今まで進めてきた取組みを紹介します。 「人間の五感」を大切にすることが、景観に配慮したまちづくりの基礎と捉え、景観まちづくりについて考えてきた「景観フォーラム」を引継ぎ、まちの様相の変化の記録や評価をすることができる人材、「景観モニター」を育成するための景観セミナーを開催し、「景観とは何か」という問いを出発点に新宿区内の景観資源*のチェックを行いました。 景観セミナーでは、平成6年度に景観資源マップを作成するなどの成果がありました。 景観基本計画や新宿区景観まちづくり条例が制定された平成3年当時は、景観に関する条例は23区内にはありませんでした。 新宿区は、都心部における景観行政を他区に先駆けて取り組んだこととなりますが、その一方で、景観行政の必要性があまり認知されていない状況であり、条例の実効性を確保するために、その目的や内容を区民・事業者に普及・啓発をしていくことが不可欠でした。 こうした時代背景のもと、景観基本計画及び条例の周知活動として、景観シンポジウムを開催し、景観行政全般についての周知や都市景観形成における建築物の重要性などについて、講演やパネルディスカッションを通して、区民や事業者の理解を深めるよう取り組みました。 新宿区は、良好な景観形成につながる民間の活動を表彰するため、平成9年度と平成12年度に、新宿区景観まちづくり条例の「区長は景観の整備に寄与する行為をしたものを表彰することができる。」という規定に基づき、景観まちづくり審議会の協力を得ながら『景観表彰』を行いました。 その後、景観法*が施行され、平成30年度には景観行政団体移行10周年を記念して、良好な景観形成を推進した方々の功労を称えるため、『景観まちづくり表彰』を実施しました。 この10年間において、景観事前協議制度を活用した景観形成の取組み、また、地域住民との連携による「地域の景観特性に基づく区分地区」の指定・追加・拡大の取組みにより景観まちづくりを推進してきたことを踏まえ、次の①②の2部門により表彰しました。 なお、表彰に当たっては、景観まちづくり審議会及び景観まちづくり相談員*の協力を得て受賞者の選定を行いました。 1|景観セミナー 2|景観シンポジウム 3|景観表彰・景観まちづくり表彰 新宿区景観まちづくり計画 新宿区景観まちづくり計画|第3章 景観まちづくりの推進 景観資源マップ 3 景観形成を推進する取組み
元のページ ../index.html#82