新宿区 景観まちづくり計画 景観形成ガイドライン
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東京都景観計画では、特徴的な景観が連続する地域のうち、良好な景観の形成を推進する上で、特に重点的に取り組む必要がある2以上の区市町村にまたがる地区を「景観基本軸」(区内では神田川景観基本軸)、文化財庭園など歴史的価値の高い施設及びその周辺地域等のうち、良好な景観の形成を推進する上で、特に重点的に取り組む必要がある地区を「文化財庭園等景観形成特別地区」(区内では新宿御苑)として位置づけています。区では、このような施策を継承するとともに、地域特性を踏まえた独自の取組みを推進します。また、「公共施設の整備による都市空間の質の向上」や「歴史的建造物の保存等による景観形成」、「景観重要建造物*の指定」などについても都の施策を継承していくとともに、一体となった取組みを推進していきます。 景観行政団体*は、一の行政区域について景観行政に責任を持つ地方公共団体を定める仕組みですが、現実のまちなみは複数の行政区域を超え、連続して形成されています。従って、特に広域的な視点に立った景観形成に関する事項については、都区間において相互に連携・調整を図るとともに、適切な役割分担のもと、一体的な取組みを推進します。東京都は都市計画決定等の前に「大規模建築物等景観形成指針」に基づく事前協議において、大規模建築物等の壁面の位置や規模、色彩、夜間照明、屋外広告物*等に関する景観誘導*を行います。そして区は、これを踏まえながら、建築確認申請前に、景観形成ガイドライン等に基づく、地域特性を踏まえたきめ細かな景観誘導を行います。 東京都景観計画では、一般的な形態規制等を緩和して計画される大規模建築物等について、計画の早い段階から景観形成の方針等を示し、景観を含めて協議や手続きを迅速に行うことを目的に大規模建築物等の建築等に係る事前協議制度を設けています。その中で、我が国の近代化の過程で首都東京の象徴性を意図して造られた建築物を中心とした眺望景観*や、江戸時代を中心に造られた庭園内からの眺望景観を保全すること等を「大規模建築物等景観形成指針」として定めています。区内では、明治神宮聖徳記念絵画館を保全対象建築物に、新宿御苑を保全対象庭園に指定し、都市開発諸制度*を適用する建築物にかかる許認可との連動による良好な景観づくりを進めています。 6|東京都の景観施策との連携 (1)施策の継承(2)適切な役割分担(3)眺望の保全に関する景観誘導*の強化新宿区景観まちづくり計画 新宿区景観まちづくり計画|第3章 景観まちづくりの推進

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