戦後の繁華街として一時代を画した歌舞伎町では、新しい時代の繁華街へと生まれ変わろうとしています。平成17年に歌舞伎町ルネッサンス推進協議会を立ち上げ、「歌舞伎町ルネッサンス憲章」を定めました。平成19年に「エンターテイメントシティ・歌舞伎町の再生を!!」をまちづくりのコンセプトに、「大衆文化、娯楽の企画、制作、発表のまち」をまちの将来イメージとして「歌舞伎町まちづくり誘導方針」(平成21年一部改定)策定しました。また、平成25年には、主にハード面の具体的な整備方法を示した「歌舞伎町街並みデザインガイドライン」を策定し、“エンターテイメントシティ”としての賑わいや活力が感じられ、人が集い、訪れて楽しい都市空間づくりを推進すると共に、ユニバーサルデザイン*を推進し、誰もが快適に利用できる環境づくりを行うとしています。そこで、以下の方針に基づき景観の形成を推進します。戦後の戦災復興区画整理事業を経て、繁華街として一時代を画した歌舞伎町を新しい時代の繁華街として再生させます。様々な人を本地区に誘いこみ、本地区の多様な魅力を安全かつ快適に歩きながら楽しむことができる環境の充実を図ります。 地区内に多く存在するT字路など特徴的な都市構造を活かした景観形成を推進し、通りごとの個性の演出など迷宮的楽しさを創出します。 シネシティ広場を囲む中心街区*は、“エンターテイメントシティ”を象徴する空間として、まちの核となる魅力ある賑わい空間を創出し、その魅力がまち全体に広がるように誘導していきます。 区役所通りやセントラルロード沿いにおいては、街路樹のみどりと調和した沿道の緑化により、賑わいと活力に溢れる世界を代表する歌舞伎町独自の都市景観を創出するため、屋外広告物を積極的に活用した景観形成に取り組みます。 (備考)エリアマネジメント*と連携した景観形成の取組み 〈景観法第8条第3項の規定に基づく良好な景観の形成に関する方針とする〉 やすらぎと潤いの空間を創出します。 新宿区景観まちづくり計画 新宿区景観まちづくり計画 | 第2章 景観法を活用した景観まちづくり(6エンターテイメントシティ歌舞伎町地区) 歌舞伎町ではエリアマネジメント活動を支援するため、平成24年から屋外広告物を活用した取組みを行っています。地域の公共的な取組み等への支援を条件に、東京都知事の特例により、表示・掲出できない場所や規格を超えて、屋外広告物の表示・掲出が可能となります。そこで得た広告収入が地域の取組みに還元されます。 (2)景観形成方針①誰もが歩きたくなる楽しいまちなみ“歌舞伎町”へ②迷宮的楽しさを演出する景観の形成③魅力あるシネシティ広場の賑わいを演出する景観の形成④やすらぎと潤い空間の創出⑤屋外広告物*の活用による新たなエンターテイメントシティ歌舞伎町の創出
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