新宿区 景観まちづくり計画 景観形成ガイドライン
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 外濠周辺地区は、国史跡江戸城外堀跡を含み、江戸時代から継承される歴史的資源である濠や見附城門跡に、近代以降、橋や鉄道、公園などが設置され、江戸から今日に至る都市の記憶の重層性を見ることができる地区です。 同時に、大都市の貴重な水辺空間であり、かつて外濠の構築にあたり、その地形が活用されたように、変化に富んだ地形を有しています。 現在は、周辺を含め豊かな水辺とみどりに囲まれ、春の桜、秋の紅葉、また昼間の賑わいや水辺の夜景など、季節や時間帯によって様々な表情をみせる潤いと安らぎの空間となっています。 また、地区計画*の策定、再開発事業などのまちづくりが盛んな地域でもあります。その他、東京都の皇居周辺地域の景観誘導*や、千代田区・港区・新宿区の3区連携による広域的な景観の取組みを行っています。 新宿区景観まちづくり計画の「歴史あるおもむき外濠地区」において、屋外広告物に関する景観形成方針を示しています。 変化に富んだ地形、連続する水とみどりなど外濠の景観特性に応じた屋外広告物のデザイン誘導を進め、新宿区を代表する美しい都市景観を形成していきます。また、眺望景観*の保全を目的に、東京都屋外広告物条例*の制度と連携し、屋外広告物の景観誘導を進めます(P.29参照)。屋外広告物景観形成ガイドライン | 3 地区別屋外広告物ガイドライン(3-2外濠周辺地区)「東都名所坂づくし 牛込神楽坂之図」歌川広重画(新宿歴史博物館蔵)「甲武鉄道四ツ谷見付ヨリ陸軍幼年学校遠望の景」明治末期(新宿歴史博物館蔵)参考『歴史あるおもむきや水とみどりの空間における屋外広告物の景観誘導』外濠周辺地区の特性景観まちづくり計画における区分地区の景観形成方針屋外広告物

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