神田川・妙正寺川の景観形成は、水とみどりを活かした一体的な景観を作り出すことが重要です。河川沿いや護岸の緑化を積極的に推進し、護岸による硬い表情を和らげていきます。また、河川の流れに表情を加えることは、河川景観に変化と彩りを加え、魅力的な空間をつくる効果があります。河床に水生生物を植え、生物が住みやすくなるよう工夫をしたり、水の流れに表情の変化を加えたりすることにより、水とみどりが一体感を持った景観を形成していきます。 神田川・妙正寺川沿いの歩行者空間は、河川を眺望する場所であり、河川の趣きを感じることのできる親水空間でもあります。建築物等の配置は、河川景観に配慮したものとし、河川沿いをゆとりと潤いのある空間とすることが重要です。また、緑化を推進し、誰もが利用しやすくみどり豊かで連続的な歩行者空間を創出していきます。 神田川・妙正寺川は古くから人々の生活の中心にあり、その生活と密接に関係してきました。また、川幅が狭いことから、河川沿いのまちなみの一軒一軒のたたずまいが、河川の景観と一体となった眺めとなります。そのため河川沿いに新たに建てる建築物等は、河川に対して裏側を見せないよう工夫し、また、配置や素材を河川景観と調和したものとするなど、神田川・妙正寺川を中心としたまちなみを創出していきます。 〈景観法第8条第3項の規定に基づく良好な景観の形成に関する方針とする〉 新宿区景観まちづくり計画 新宿区景観まちづくり計画 | 第2章 景観法を活用した景観まちづくり(2水とみどりの神田川・妙正寺川地区) (2)景観形成方針①水とみどりの一体感が連続して感じられる河川景観の形成②みどり豊かな河川沿いの歩行者空間の創出③河川と河川沿いの地域が調和したまちなみ景観の形成
元のページ ../index.html#35