新宿区 景観まちづくり計画 景観形成ガイドライン
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●色は背景で選ぶ●高彩度色は小さく用いる●カラーユニバーサルデザイン屋外広告物景観形成ガイドライン | 2 区全域屋外広告物ガイドライン超高層ビルが多いビジネス街では高明度、低彩度のトーンが調和します。参考:東京都カラーユニバーサルデザインガイドライン(平成23年3月)※デジタルサイネージ*についても、表示面の地色に明度の高い白を使うと輝度*が上がって見えにくくなるため、ライトグレー、オフホワイト、アイボリー等を使用して明度を抑える必要があります。 屋外広告物が設置される場所には、必ず背景(建築物・みどり・空等)があり背景にも様々な色があります。屋外広告物の色を決める場合には、背景との関係性の中で、どう調和するか、どう顕在化するかを見極めるともに、使用した色が景観全体にどのような影響を及ぼすかを考える必要があります。背景にある色も景観形成の考え方も様々です。それぞれの場所の特性に応じて色彩を考える必要があります。 また、多様な色覚に配慮して、屋外広告物の情報がなるべくすべての人に正確に伝わるように、利用者の立場に立ってデザインする「カラーユニバーサルデザイン*」の取組みが重要です。超高層ビル群、歴史的なまちなみ、色彩溢れる繁華街、水やみどりの多い場所など、特性に応じた選定を行います。景観への影響が大きい高彩度色は小面積で用います。カラーユニバーサルデザインとは、多様な色覚に配慮して、情報がなるべくすべての人に正確に伝わるように、利用者の視点に立ってデザインすることを言います。 色の違いだけでなく明るさの違いや形の違いによる情報を組み合わせて、すべての人にとって見やすくわかりやすい情報提供を行う必要があります。●図と地*の色彩の関係明度の違い(対比)は、色相や彩度の違いに比べて認識しやすく、文字やマーク等の判読性・可読性*に影響します。適度な明度差をつけて、判読しやすい配色とすることが大切です。 なお、白や黒はコントラスト*が強く、使い方には注意が必要です。地域特性に応じて地の色にベージュやオフホワイトを選択し、まちなみと調和した屋外広告物とする必要があります。高明度低彩度歴史的な景観が残る場所では、落ち着いた色彩の他、日本の伝統色などの使用も効果的です。中明度低彩度高彩度の色彩を用いる場合は、面積を小さくしてアクセントとして使用すると効果的です。屋外広告物みどりが多い住宅地等では、彩度を下げると屋外広告物が過剰に浮き立ちすぎることがありません。カラーユニバーサルデザインに配慮して改善した地下鉄の案内表示の例(左:新宿線 / 右:丸ノ内線)地色をベージュに改善して情報と背景に適度な明度差を設けた例中明度中彩度デザインにおけるポイントSHINJUKUSHINJUKU

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