1 要素別景観形成ガイドライン | 1-3 みどりの景観形成ガイドライン 景観形成の考え方 具体的な方策 景観形成の考え方 具体的な方策 ・新宿区には、過去から現在にかけて残されてきたみどりが多くあります。これらのみどりを中心とした景観を引き続き後世に引き継げるよう、既存のみどりとのつながりを意識した植栽になるよう工夫してください。 (1)みどりを保全する。・建築物が建て替わるたび、その地域の景観をかたち作っていた貴重なみどりが失われています。古い樹木や林は、地域の歴史や文化を伝える、大切なみどりの語り部です。地域の貴重な財産として、保存や移植等により、みどりを保全してください。また、みどりを適切に管理していくことも重要です。 ■地域の歴史や文化を伝える既存樹木を保存・移植する■新たに植樹する場合は、将来の成長した姿を見据えて、既存樹木との連続性や調和、歴史性に配慮した樹種を選定する・新宿区の起伏に富んだ地形は、まちなかに多くの坂道を生み出しています。擁壁の緑化等、身近なみどりを増やす工夫をするとともに、遠方からの見え方に配慮してください。 ・地形や立地条件を考慮して、その土地に適した植物を植えるよう努めてください。 (1)土地にあったみどりを創出する。・管理がしやすいといった理由で、特定の樹種が植えられるケースが多々あります。樹種の選定にあっては、気候や地形条件、敷地環境を踏まえ、風土にあった樹種、土地に馴染みのある樹種を選ぶとともに樹高や枝張りにも配慮してください。 ■ケヤキ、ツツジなどの郷土種*や、スダジイ、シラカシなどの在来種*を植えるなど、風土に配慮する(高木・中木・低木・地被類*)■シマトネリコなどの土地に馴染みのない外来種を植えることは避ける本ガイドラインをわかりやすく解説した「みどりの手引き」を区のホームページで公開しています。 歴史的な建造物と 一体的に残されたみどり 起伏に富んだ地形の中で織り重なるみどり 1 まちの記憶や文化を大切にする 2 地形の特徴を活かしたみどりの創出 景観形成の方針 景観形成の方針 みどり 1-3 みどりの景観形成ガイドライン
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