第2章 景観法*を活用した景観まちづくり 新宿区は、南北4km、東西5kmの範囲に、個性的で多様な景観が凝縮されています。まちの特性に応じた景観の形成のために、まちの成り立ちや特徴、貴重な景観資源*について、以下の視点1~3を基に的確に捉えます。その上で、まちの景観特性を活かし、より良好な景観の形成を推進するとともに、個性豊かな新宿らしい景観づくりに取り組んでいきます。 区の地形は、豊島台地、淀橋台地とそれらに挟まれて東西に伸びる低地で構成され、この低地に沿って、神田川、妙正寺川、外濠(史跡江戸城外堀跡)などの水面が区の外周を取り巻き、さらには新宿御苑、明治神宮外苑、斜面緑地などの貴重な自然が残っています。このような変化に富んだ地形を活かした景観形成を図ります。 まちは、土地利用や街路形成の変遷、そこで展開されてきた人々の営みの歴史や文化などが積み重なり、新宿区特有の歴史や国際色が感じられる景観が形成されています。こうした「まちの記憶」や「文化」を最大限に活かし、地域の人々に愛されるまち、世界の人々を魅了するまちを目指して、より個性豊かで魅力的な景観の形成を図ります。 高度に市街化され、変化のエネルギーが激しいまちにあって、みどりは最も失われがちで、しかも必要不可欠なため、既存樹木の保存・移植等によるみどりの保全を誘導するとともに、新たな植樹等によるみどりの空間の創出に取り組みます。また、大規模施設、公園、斜面緑地、庭園などのまとまったみどりを活用するとともに、都市に潤いを与え品格を高める水辺空間づくりや、湧水の保全に積極的に取り組んでいきます。 〈景観法第8条第3項の規定に基づく良好な景観の形成に関する方針とする〉 視点1)変化に富んだ地形を活かす 視点2)まちの記憶や文化を活かす 視点3)水とみどりを活かす 新宿区景観まちづくり計画 視点1 変化に 富んだ地形 個性豊かな 新宿らしい 景観づくり 視点2 まちの 記憶や文化 視点3 水とみどり 新宿区景観まちづくり計画 | 第2章 景観法を活用した景観まちづくり (1)基本方針1 新宿区に共通する景観形成の方針
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