新宿区 景観まちづくり計画 景観形成ガイドライン
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1.斜面緑地の景観を保全・創出する2.左右に「ゆらぐ」坂道を活かし、景観形成の目標景観形成の方針景観形成の考え方植生に合わせた緑化や大幅な地形の改変を避けることによって、貴重な景観資源*である斜面緑地を保全し、将来にわたって地域コミュニティとともに継承していく。具体的な方策■既存樹木を保全する■路地沿いやアイストップ*となる場所では積極的に緑化を行う■雨水涵養のための透水面の確保と密度の高い緑化を行う■土地の現存植生に合わせた樹種(コナラ、クヌギ等)を選定する■大幅な地形の改変は避ける■規模の大きな建物については、屋上などの積極的な緑化を行うとともに、斜面上部分における水平方向の分節化や、斜面よりも下部分における垂直方向の分節化などにより、周辺のまちなみの規模感との調和や圧迫感の軽減を図る景観形成の考え方高低差があり、曲がりくねっている「ゆらぐ」坂道と一体となった、奥行き感のある豊かなみどりが感じられる景観をつくる。具体的な方策■南側に高さのあるみどりを配置し、建築物が可能な限り見えないようにする■色彩はみどりと調和した落ち着いたものとし、特に彩度*の高いものは避ける■垣・さくなどは生垣や閉鎖的でないフェンスとする■擁壁の上部の垣・さくは高さを抑える■擁壁は周囲と調和し圧迫感を与えないものとなるよう工夫する■視線が集中しやすい坂の折れ曲がり部分などでは、視線の手前と奥をつなぐような緑化を行う■快適な歩行者空間となるよう壁面や擁壁の位置を後退させ、ゆとりをつくる■植栽を行うことで壁面の圧迫感を軽減し、緑陰をつくる■エントランス部の照明などを活かした光が連続し安心感のある照明計画とするみどり豊かな歩いて楽しい景観をつくる台地と低地の緩衝帯である斜面地エリアでは、周囲にも寄与する連続的な緑地を資源としながら、周辺環境にも配慮した景観形成を行う。7-3斜面緑地のみどり分節化のダイアグラム (壁面緑化を行う、自然素材を用いる、分節化を図る など)※ここでは、高低差があり、左右に曲がりくねっている様子を「ゆらぐ」と表現しています※エリア別景観形成ガイドライン 7 落合第一地域坂道の景観づくりのイメージ屋上緑化をする奥のみどり建築物前面を隠し、視線を繋ぐような植栽圧迫感を与えない擁壁壁面を後退させたゆとりに植栽を施す水平方向に分節化し周辺環境との調和を図る垂直方向に分節化し圧迫感の軽減を図る手前のみどり坂道と斜面緑地を活かしたみどり豊かなまちなみへ

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