おとめ山通り聖母坂通り山手通り目白新通り歴01.豊かなみどりとゆとりを受け継ぐ住宅地景2.変化と奥行きのある景観景観特性3.お屋敷町の歴史日立目白クラブ目白ヶ丘教会かつての農道である南北に貫く道路は何度も左右に曲がり、道路景観を変化と奥行きのあるものにしています。斜面緑地の北側に広がる台地上に位置する、閑静な低層住宅地のエリアです。かつては農地や、大邸宅地であったところが多く、特に近衛邸や相馬邸などのあった場所は、豊かなみどりとゆとりある敷地規模により、良好な低層住宅地のまちなみとなっています。古くからの農道が主要な道路として残っており、奥行きと変化のある景観となっています。昭和初期からのモダンな邸宅と豊かな木々による良好な住宅地のまちなみは、今も変わらず受け継がれています。景観資源*となる古くからの樹木や生垣が至るところに見られ、連続的なみどりがあふれています。エリア別景観形成ガイドライン 7 落合第一地域佐伯祐三アトリエの地このエリアでは、かつての大きなお屋敷やアトリエ跡地を公園として利用している場所がいくつか見られます。西新宿周辺の超高層ビル群が見えます。明治後期までは農村であり、また、戦災の影響も少なかったため、古くからの農道がそのまま残っています。低地と台地をつなぐこれらの道路は、ゆらゆらと左右に何度も曲がり、沿道の建築物とみどりが折り重なる景観を生み出しています。(旧)林泉園(旧)近衛町谷地となっているこの場所は、明治時代に相馬家が回遊式日本庭園「林泉園」として一部を一般に開放していました。周囲からやや下がった地形のため、まとまりのある景観となっており、かつての桜並木を偲ばせる桜も残っています。明治時代に相馬邸と分割された近衛邸の敷地では、大正時代に近衛邸の軸線を受け継ぐ計画的敷地割りの宅地分譲が行われました。現在でも、近衛邸内のけやきの木が残され、その軸線上のアイストップの位置に日立目白クラブがあります。7-17-27-2【景観資源】(国指定重要文化財)歴(区指定文化財等)緑歴佐伯公園とアトリエ跡佐伯公園聖母大学目白第三文化村跡地西坂公園【凡例】寺公園歴史的な景観の保全が必要な建築物坂道(下から上)S = 1 : 7400200m目白通り下落合公園薬王院下落合野鳥の森公園地域を象徴する建築物ランドマーク主な保護樹木(区 みどりの条例)眺望点視線方向・重要な軸線下落合東公園林泉園跡地おとめ山公園地域文化財骨格となる曲がった道つなぎの道レンガ調舗装路ケヤキ目白ヶ丘教会日立目白クラブ旧近衛町旧近衛町林泉園跡地エリア境界歴史に関わる資源みどり(樹木等)に関わる資源歴史に関わる資源目白第三文化村跡地落合第一 小学校50100中村彝アトリエ記念館日本バプテストキリスト教目白ヶ丘教会旧近衛邸である計画的住宅地(旧近衛町、日立目白クラブ)、旧相馬邸の庭園(林泉園、おとめ山公園)等、お屋敷や大規模敷地を基にした場所が多く、現在でもゆとりある景観が受け継がれています。また、かつてこの地で活動した画家(中村彝、佐伯祐三)のアトリエ記念館や目白ヶ丘教会などもあります。旧近衛邸のケヤキ区区豊島区島区区7-2 下落合台地エリア
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