新宿区 景観まちづくり計画 景観形成ガイドライン
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地域の概要落合第一地域の地形まちの記憶や文化大正前期の土地利用緑被現況分布図7 落合第一地域なっており、その北側には下落合台地が広がっています。斜面地には所々に谷地が入り込み、複雑な地形となっています。また、江戸時代から農道として使われていた坂道も多く残っています。が落ち合うことに由来しています。川の南側には、河川の流れにおり緩やかな河岸段丘が形成され、緩やかな坂道や階段からその地形を感じることができます。森公園、薬王院など豊かなみどりを有する公共的施設が集中しています。台地上のゆとりある住宅地のみどりとともに、うるおいある景観を創出しています。の並木など、場所によっては潤いのある河川景観となっています。急峻な斜面地神田川、妙正寺川の北側は急峻な斜面地と2つの河川と緩やかな段丘落合の地名は、神田川と妙正寺川、2つの川邸宅・住宅地の開発明治時代以降、下落合のみどり豊かな台地上に邸宅が立地するようになり、大正時代には先進的な郊外住宅地として「目白文化村」が開発されました。その影響もあり、今も台地上にはゆとりある良好な住宅地がひろがっています。また、下落合にゆかりのある中村彝と佐伯祐三のアトリエが復元されています。将軍家の狩猟場江戸時代には台地周辺の一帯は徳川家の狩猟場であり、明治時代には北側を近衛家が、南側を相馬家が所有しました。相馬家は、一部を回遊式庭園「林泉園」として一般開放していました。のちに売却された斜面地の一部分は、地元の人たちの運動を受け「おとめ山公園」として昭和44年に開園し、平成26年に拡張されました。現在も地域の人が活動できる憩いの場になっています。斜面緑地と屋敷林斜面地には、おとめ山公園や下落合野鳥の河川沿いのみどり河川沿いのみどりや一部整備された遊歩道エリア別景観形成ガイドライン 7 落合第一地域【7-3 下落合斜面地エリア】斜面緑地を右に左に曲がる坂道緩やかな斜面につくられた小階段【7-2 下落合台地エリア】【7-3 下落合斜面地エリア】かつて狩猟地だったおとめ山公園【7-3 下落合斜面地エリア】みどりと野鳥が共存する野鳥の森公園【7-7 神田川・妙正寺川エリア】【7-6 上落合エリア】中村彝アトリエ記念館神田川沿いのみどり変化に富んだ地形水とみどり

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