新宿区 景観まちづくり計画 景観形成ガイドライン
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区では、平成3年3月、「歩く人にやわらかな都心景観をつくる」をテーマに、魅力的な新宿のまちをつくるための基本的な考え方や取り組むべき事業等を明らかにした「新宿区景観基本計画」を策定し、同年12月には、23区で最も早く「新宿区景観まちづくり条例」を制定するなど、先駆的な取組みを開始しました。この条例に基づき、一定規模以上の建築物等を建築する事業者(設計者)と事前協議を行い、景観に配慮した建築物等の誘導を行ってきました。また、景観まちづくりの推進のための普及・啓発活動や、景観に配慮した公共施設の整備など、着実に景観まちづくりを推進してきました。 平成3年に策定された「新宿区景観基本計画」は、「規制」という手法が理解されにくい時代背景の中で策定されたことから、景観形成基準*を具体的に示すには至りませんでした。また、当時は景観法*が制定されておらず、事前協議における指導や助言は自主条例に基づくものにとどまっていました。平成16年6月には景観法が制定されました。これを受け、区は、平成20年7月18日に景観行政団体*となり、基礎的自治体である区が景観行政団体として、より積極的な景観行政を推進していくことが可能になりました。平成21年4月1日には、景観法第8条に基づき、「新宿区景観まちづくり「新宿区景観まちづくり計画」及び「新宿区景観形成ガイドライン」は、土地利用状況の推移や社会状況や区民のニーズの変化を踏まえるとともに、その運用状況を検証した上で、「新宿区総合計画」等との整合性を図りつつ、必要な見直しを行ってきました。令和5年度には、景観まちづくり計画等の策定から10年以上が経過し、まちや社会情勢の変化を踏まえた内容の更新・見直しの必要性が高まったことを受けて大幅な改定を行いました。今後も、適切な見直しを行い、地域特性を生かした良好な景観を育んでいきます。 年 昭和63年 平成3年 3月 新宿区景観基本計画策定 平成4年 4月 新宿区景観まちづくり条例施行 平成16年 6月 景観法公布 平成20年 7月 景観行政団体*への移行 平成20年 12月 新宿区景観まちづくり条例の全部改正 平成21年 4月 新宿区景観まちづくり計画・新宿区景観形成ガイドラインの策定 平成23年 4月 新宿区景観まちづくり計画 計画」を策定し、運用を開始しました。 月 景観計画策定に向けた調査開始 新宿区景観まちづくり計画の一部改定 ➀区分地区「水とみどりの神田川地区」の対象範囲の拡大(妙正寺川)区分地区名を「水とみどりの神田川・妙正寺川地区」に変更➁区分地区「歴史あるおもむき外濠地区」の新規指定➂区分地区「新宿御苑みどりと眺望保全地区」の景観形成基準の一部改定(周辺の主要な眺望点からの見え方への配慮、スカイラインとの調和)➃区分地区「エンターテイメントランド歌舞伎町地区」の景観形成方針の一部改定(歌舞伎町一・二丁目地区まちづくり誘導方針の改定により)区分地区名を「エンターテイメントシティ歌舞伎町地区」に変更➄景観重要公共施設*の追加指定・都道外濠環状線(外堀通り)新宿区景観まちづくりの変遷 内 容 新宿区景観まちづくり計画 | 第1章 新宿区における景観まちづくり 6 新宿区景観まちづくりの変遷

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