昭和35(1957)年に開通した曙橋は、谷地で隔たれていた牛込地区と四谷地区をつなぎ、区内の道路事情を改善しました。靖国通りとあけぼのばし通りは、四谷から続く谷地を通っています。靖国通り沿いは、寺社のみどりや坂道、階段により変化のあるまちなみとなっています。また、あけぼのばし通り沿いには小規模な店舗が建ち並び、賑わいあふれるまちなみとなっています。谷地沿いに広がるあけぼのばし通り商店街は、周辺の居住者などの日常生活を支える店舗が連続し、自然の谷地形に沿い、両側に東西向きの階段が多く見え、周辺住宅地と接続しています。エリア別景観形成ガイドライン 4 若松地域小泉八雲終焉の地富久クロス広域的な景観形成ガイドライン 2-7明治神宮聖徳記念絵画館の眺望の保全に関する景観形成ガイドライン(P.276)の内容に従う必要があります。台地に深く入り組んだ谷地形が、このエリアの特徴です。谷地を通る靖国通り沿いには、高層建築物が建ち並んでいます。しかしながら、善慶寺などの寺社や成女学園などの学校が斜面地上にあり、その豊富なみどりを谷地から見ることができます。無電柱化*された靖国通り及び西富久エリアの道路幅が広がりすっきりとした視野の沿道景観となっています。あけぼのばし通り商店街からは台地上の東京女子医大が正面に見えます。茗荷坂、暗坂、念仏坂など由緒ある坂がたくさんあります。4-5靖国通りからは、防衛省の電波塔が正面に見えます。谷筋を走る道と坂道が複雑に交差し、視線が交わるため景観上重要な交差点になっています。エリアの大部分が谷地となっているため、外周部の台地上を見上げる景観が特徴的です。靖国通りから伸びる暗坂や、あけぼのばし通りから伸びる念仏坂などの坂道は、魅力的な景観となっています。曙橋駅付近の交差点では、自然の地形の高低差が感じられる立体的な道路景観が形成されています。明治神宮聖徳記念絵画館の眺望の保全に関する景観保全誘導区域1.谷地沿いの商店街景観特性2.靖国通り沿いの景観3.谷地から見上げる景観都都市市計計画画道道路 路 環環状状44号号線 線 ︵︵幅幅員員2277mm330m0m︶︶【凡例】眺望点視線方向・重要な軸線神社寺公園アイストップ重要なみどり(一部保護樹木を含む)まとまったみどり景観上重要な道路幹線道路都市計画道路坂道(下から上)階段(下から上)景観上重要な交差点高層建築物崖線エリア境界【景観資源】(区指定文化財等)歴歴史に関わる資源S = 1 : 7500200m5010004-5 曙橋エリア
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