新宿区 景観まちづくり計画 景観形成ガイドライン
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「新宿区景観まちづくり計画」及び「新宿区景観形成ガイドライン」については、平成21年の策定から10年以上が経過し、社会情勢の変化やまちの現況の遷り変わりなど、景観行政を取り巻く環境に変化が生じていたことから、景観まちづくり計画等の改定に取り組みました。 今回の改定において、まちの現況の変化への対応を行ったほか、新たな視点や考え方を追加することで、多様な地域特性に応じた新宿らしい景観形成を推進していきます。 ・新宿駅周辺地域は、多様な都市機能が集積しています。一方で、建築物の老朽化が進んでおり、建替えを契機に国際交流都市の玄関口としてふさわしい整備を行う必要があります。そのため、区はまちづくり長期計画において、新宿駅周辺地域では都市計画制度による更なる土地の高度利用を行い、周辺地域とつながる拠点を形成することとしています。こうしたことから、超高層ビル群のスカイライン*に関する景観形成方針の見直しを図りました。・「エリア別景観形成ガイドライン」の改定にあたっては、令和3年6月~9月にかけて、大学と連携したワーキンググループ*を発足して現地調査や地域分析等を行い、まちの変化や景観まちづくりに関する新たな視点(夜間景観や公共空間等)を踏まえて見直し案の検討を行いました。 ・大規模開発や道路整備などにより、まちの現況が大きく変化した部分については、変化に即した内容に修正しました。「エリア別景観形成ガイドライン」においても、ランドマーク*やみどりの変化などを踏まえた時点修正を行いました。・新宿区は個性的で多様な景観が特徴であることから、新宿区特有の歴史や国際色豊かな景観を最大限に活かすことが重要です。新宿区景観まちづくり計画では、景観形成の基本方針の中で、「変化に富んだ地形・まちの記憶・水とみどり」の3つの視点を基盤とした景観形成が推進されてきました。新宿らしい景観づくりに取り組むため、新たに「まちの記憶」の視点に「文化」を追加しました。「エリア別景観形成ガイドライン」の地域の概要においても、3つの視点の改定にあわせて「まちの記憶や文化」とし、文化の記述を追加しました。・新宿区には繁華街、歴史を感じる地域、自然や住宅地など、多様な夜間景観が存在します。それぞれの地域特性を活かしながら光の質を向上させることで、日中とは違った夜間景観を形成し、まちの魅力をさらに向上させるため、新たな視点として追加しました。1|改定の背景 2|改定に関する主な取組み (1)現況のまちの変化への対応(2)新たな視点や考え方の追加新宿区景観まちづくり計画 新宿区景観まちづくり計画 | 第1章 新宿区における景観まちづくり 3 新宿区景観まちづくり計画等改定の概要

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