※幕府直轄の施設用地。火除地や河岸などの他、同役の御家人に一括して与えられた組屋敷地も含む。地域の概要3 榎地域産業である印刷製本業が集積しています。この低地は、区画整理事業により整った道路基盤となった区域と、農村の基盤をそのまま継承した住宅の密集した区域に大きく二分されます。で、谷地が細長く入り組んでいます。この谷地に沿って、地域を縦断する外苑東通りが通っています。地域の南側の台地上にはゆとりある住宅地のまちなみが広がっています。の高台に位置する穴八幡宮をはじめとする寺社の境内の豊かなみどりがまちなみに潤いを与えています。あります。斜面地には、寺社の境内のみどりがあり、谷地の住宅地からまちなみの背景に奥行きあるみどりを眺めることができます。外苑東通り地域を縦断する外苑東通りは現在拡幅工事が進められています。それに合わせて沿道の建築物の更新も進んでいます。神田川沿いの低地神田川沿いには平坦な低地が広がり、地場台地に切り込む谷地地域の中央には、牛込台地に切り込むかたち武家地と寺社地現在の道路の多くは、江戸時代から受け継がれてきたものです。地域の北側にあった大規模な武家地は明治時代に敷地分割され、現在の早稲田大学周辺のまちなみを生み出しました。また、台地上や斜面地に立地していた寺社の多くは、現在もそのまま残っています。区画整理地域の北側の早稲田鶴巻町、山吹町周辺では、戦災復興事業として大規模な区画整理が行われました。その結果、現在の早大通りに代表される整然としたゆとりのあるまちなみとなりました。早大通りの街路樹と寺社のみどり早大通りの中央に並ぶけやきは、重要な景観資源*となっています。また、地域の西端地形を活かしたみどり台地上の住宅地では庭先に豊かなみどりがエリア別景観形成ガイドライン 3 榎地域台地上のゆとりあるまちなみ谷地に下る階段状からの眺め【3-1 早大通り区画整理エリア】ゆとりある道路景観と豊かなみどり【3-5 柳町外苑東通りエリア】谷地を通る路地沿いに連なるみどり【3-2 江戸川橋通り周辺エリア】大規模な田中寺と周囲の生垣【3-3 牛込西斜面地エリア】【3-6 市谷仲之町エリア】【3-4 弁天町谷筋エリア】高台に立地する穴八幡宮低地低地10m10m外外苑苑東東通通りり15m15m20m20m榎地域の地形まちの記憶や文化早稲田村江戸時代末期の土地利用穴八幡宮早大通り緑被現況分布図神田川神田川牛込台地牛込台地変化に富んだ地形水とみどり
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