感染症について

最終更新日:2015年9月9日

コレラや細菌性赤痢等の感染症は、医学・医療の進歩や衛生水準の向上等により日本国内で感染するケースは少なくなっています。しかし、現在もまだまだ感染症の発生は続いており、特に海外で感染するケースが増えています。

感染症とは

細菌やウイルスなどの病原体が体内に入り、様々な症状を起こす病気です。感染症を予防するには以下の3点について十分注意する必要があります。

感染経路

ぞれぞれの感染症により、どのように感染するかが異なります。
感染経路 代表的な感染症 予防方法の一例
経気道感染(飛沫感染・空気感染)…呼吸による感染 SARS、インフルエンザ、結核、麻しん、風しん など マスク、換気、咳エチケット(咳によってウイルスを拡散しないようにする方法) など
経口感染(糞口感染・接触感染)…摂食することによる感染 感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)、A型肝炎、コレラ、細菌性赤痢、その他食中毒 など 手洗い、手袋の着用、食品や調理器具の適切な管理 など
経皮感染(接触感染)…皮膚や粘膜などに接触することによる感染 日本脳炎、マラリア、破傷風、HIV、B型・C型肝炎 など 手洗い、手袋の着用、環境の管理、コンドームの着用 など
経胎盤感染(母子感染)…妊娠時に母親から胎児への感染 梅毒、HIV、風しん、B型肝炎 など 妊娠時における検査、

感染経路に合わせて適切な予防方法をとることが大切であり、誤った予防方法では予防効果を得えられないことがあります。
たとえばHIVはウイルスを含む血液や体液がヒトの粘膜に接触することで感染が起こりますので、マスクを着用したり換気をしたりするだけでは十分な予防にはなりません。

感染源

感染症には必ず症状を呈した原因となる感染源が存在し、ヒトや動物、食べ物、汚染された土や物質などから感染する可能性があります
ヒトで感染源となり得るものとしては、血液、体液(精液、膣分泌液)、汗を除く分泌液(痰、唾液、鼻水、目やに、母乳)、排泄物(尿、便、吐物)、傷や湿疹などがある皮膚などがあげられます。親しい間柄でない限り、どんな感染症になっているかはわからないものです。自分以外の方のこれらのものと接触する際は十分注意する必要があります。

その他、動物食べ物による食中毒については、リンク先のページをご覧ください。

潜伏期

潜伏期とは感染してから発症するまでの期間のことをいいます。黄色ブドウ球菌では1-5時間、百日咳では5-10日、HIVでは数年-10数年と言われており、それぞの感染症で大きく異なります。潜伏期が長く、感染しただけでは症状がでない感染症では、長い期間気づかず過ごしてしまう危険性があります。

感染症法について

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下、「感染症法」)は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関し必要な措置を定めることにより、感染症の発生を予防し、及びそのまん延の防止を図り、もって公衆衛生の向上及び増進を図ることを目的としています。

感染症法の改正

〇平成15年11月に感染症法及び検疫法の一部が改正され、迅速な対応を強化するとともに、動物由来感染症への対策を強化しました。
〇平成18年12月に、病原体管理の強化や結核を感染症法に位置付けて総合的な対策を実施することを目的に、再度感染症法及び検疫法の一部が改正(平成19年4月1日施行)されました。
これにより、感染症類型の見直しや新たな疾患の追加などが行われました。
〇平成20年5月に感染症法が改正(平成20年5月12日施行)され、新型インフルエンザの発生及びまん延によって国民の生命及び健康に重大な影響を与えることが懸念される状況にかんがみ、感染症類型に「新型インフルエンザ等感染症」が追加されました。
〇平成26年11月には、鳥インフルエンザ(H7N9)及び中東呼吸器症候群(MERS)が二類感染症に位置付けられました(平成27年1月21日施行)。


感染症の類型

「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」により、次のように類型化されています。

類型 主な感染症
一類感染症

エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱 7疾患

二類感染症 急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、SARS、MERS、鳥インフルエンザ(H5N1)、鳥インフルエンザ(H7N9) 7疾患
三類感染症 コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症(O157等)、腸チフス、パラチフス 5疾患
四類感染症 デング熱、チクングニア熱、ウエストナイル熱、レジオネラ症、マラリア、A型肝炎 等 43疾患
五類感染症(※1) 麻しん、風しん、後天性免疫不全症候群(HIV)、梅毒、劇症型溶血性レンサ球菌感染症 等 全数届出疾患:22疾患 指定医療機関届出疾患:27疾患
新型インフルエンザ等感染症  新型インフルエンザ(※2)、再興型インフルエンザ(※3)
指定感染症 現在政令に基づく感染症なし(なお、指定感染症とは既知の感染症で一類から三類感染症に準じた対応が必要となったもの)
新感染症  未知の感染症で人から人に伝染すると認められる病気であり症状が重篤なもの。発生時に対応。

※1 五類感染症は診断した全ての医師が報告する全数把握疾患と、定点医療機関の医師のみ報告する定点把握疾患の二つあります。
※2 新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、一般に国民が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの
※3 かつて世界的規模で流行したインフルエンザであってその後流行することなく長期間が経過しているものとして厚生労働大臣が定めるものが再興したものであって、一般に現在の国民の大部分が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの

【医師の届出】
診断した医師は最寄の保健所に届け出ます。(届出基準及び届出様式
なお類型により届け出る時間が異なります。
〇一類~四類及び新型インフルエンザ等感染症…「ただちに」
〇五類(全数把握疾患)…7日以内(麻及び侵襲性髄膜炎菌感染症は「ただちに」
〇五類(定点把握疾患)…翌月もしくは翌週
【保健所の対応】
届出を受けて、関係者と協力し、二次感染防止のための症状調査、行動調査、喫食調査、環境調査等を実施します。

【入院勧告(措置)】
当該感染症のまん延防止のため必要があると認めるときは入院勧告します(一、二類、新型インフルエンザ等感染症のみ)

【就業制限】
飲食物を扱う業務、他者の身体に直接接触する業務、多数の者に接触する業務などの方は、病名や症状により制限されます。(一類~三類、新型インフルエンザ等感染症のみ)

感染症サーベイランス

保健所は、東京都及び国(厚生労働省)とコンピューターのオンラインシステムで結ばれています。これは感染症の発生状況を把握するためのもので、これにより感染症情報を迅速に収集・分類することができるようになりました。

本ページに関するお問い合わせ

新宿区 健康部-保健予防課
予防係:03-5273-3859  FAX:03-5273-3820

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