2025年3月15日 新宿区自治フォーラム2025 新宿区からの案内 それでは、自治フォーラムの最後に、新宿区からの案内をさせていただきます。 はじめに、新宿区自治基本条例の推進について、ご説明いたします。 まず、自治基本条例とは、区民、議会、区それぞれがどのような役割を担い、どのような方法でまちづくりを進めていくか自治の基本ルールを定めたものです。 新宿区における自治の基本理念・基本ルールを明らかにするために、平成19年度から、区民、議会、区が一体となり、4年にわたって条例の制定に向けて取り組み、平成23年4月に自治基本条例を制定しました。 自治の基本ルールとは、「区民の権利や責務」、「区議会・区長の責務」、「区政運営の原則」などです。 この基本ルールを条例化することで、区民が主役のまちづくりを着実に推進し、誰もが住みたい、住み続けたいと思えるまちづくりを行っています。 次に、自治基本条例の特色として、「区民の定義」、「子どもの権利保障、国際社会との相互理解・協調(多文化共生)の推進」が挙げられます。 なお、自治のあり方は、関連する諸制度や社会経済情勢の変化などに対応していかなければならないことから、4年を超えない期間ごとに条例の検証を行うこと、としています。 区では、自治基本条例を広く区民の皆様に知っていただくため、自治基本条例の内容を解説したハンドブック、パンフレット及び動画を区ホームページに掲載しているほか、特別出張所や区役所の本庁舎1階にある区政情報センターで配布するとともに、各区立図書館で閲覧できるようにしています。また、はたちのつどいなど、区が主催しているイベントでのパンフレット配布のほか、小学生向け、中学生向けの自治基本条例についてのパンフレットを作成し、毎年、区立小学校6年生、区立中学校3年生全員に配付し、授業などで活用しています。来年度からは、保護者に対しても動画を活用した周知を行っていきます。 引き続き、区では、自治基本条例の認知度向上に向けた取組を行っていきます。 最後に、自治基本条例について、ご関心のある方、詳しい内容を知りたい方は、資料の右下の二次元コードから区ホームページにて、ご確認ください。 以上で、新宿区自治基本条例の推進についてのご説明を終わります。 続きまして、新宿区からの案内として、新宿自治創造研究所における新宿区の将来の姿に関する研究について、ご説明いたします。 新宿自治創造研究所では、区の「過去・現在」を知り、「未来」を考えることにより、「新宿区の将来の姿」を見据え、区の中長期的な政策立案を支援し、区の政策形成能力の向上を図り、もって豊かな自治の創造を目指す区政運営に資するとともに、次期「新宿区総合計画」や行政計画の策定などにおける基本政策・施策の参考となるよう、過去・現在・未来の人口動向を中心とした区の特徴や個別トピックのテーマにおける今後の課題などについて、令和6年度から2年度にわたり調査・研究を実施しています。 令和6年度の研究成果をまとめた、研究所レポート2024は、「人口編」、「DX編」、「ウェルビーイング(Well-Being)指標編」の3編で構成されています。 まず、「人口編」では、区の行財政運営に大きな影響を及ぼすと考えられる人口動向に関して、人口・世帯などの過去・現在・未来(将来の姿)における区の全体像を取り上げ、その特徴と傾向を示しています。 人口は国勢調査人口と住民基本台帳人口、世帯は一般世帯と高齢単独世帯、特別出張所地域別にみる地域の特徴は地域別人口と世帯の推移、変化の特徴を示しています。また、自然増減・社会増減や人口移動などの人口動態も取り上げています。 次に、「DX編」では、DXの概要を確認するとともに、AI活用に関するルールの整備にも簡単に触れた上で、東京都をはじめとした自治体の先進的な取組事例を通して、DXがもたらす可能性や課題について考察しています。また、デジタルプラットフォームやAI技術の活用による住民参加・合意形成の新たな形について分析し、今後のまちづくりにおけるDXの方向性を提示しています。 さらに、「ウェルビーイング(Well-Being)指標編」では、デジタル庁の地域幸福度指標のダッシュボードに基づき、新宿区の「まちの特徴を俯瞰(ふかん)で捉えてみる」ことで、その指標や指標体系の考え方の概略を理解するとともに、一般的なウェルビーイング(Well-Being)の政策活用に関する主な先進自治体の取組事例の整理によって、デジタル庁の地域幸福度指標や一般的なウェルビーイング(Well-Being)の政策への活用の可能性を検討しています。 本研究所レポートが、区の「過去・現在」を知り、「未来」を考え、また区が目指す将来の方向性や課題を考えるための基礎資料として、区民の皆様、地域の活動、区の計画策定や政策立案など、様々な場面で活用ができるよう作成しています。 最後に、新宿自治創造研究所の調査・研究した内容について、ご関心のある方、詳しい内容を知りたい方は、資料の右下の二次元コードから区ホームページにて、ご確認ください。 研究所レポート2024については、3月下旬頃公開する予定です。今後、各区立図書館や特別出張所での閲覧が可能であり、新宿区役所1階の区政情報センターにて有償頒布する予定です。 以上で、新宿自治創造研究所における新宿区の将来の姿に関する研究についてのご説明を終わります。