令和6年度第2回新宿区障害者自立支援協議会 (障害者差別解消支援地域協議会)    日時   令和6年11月11日(月)      14:00〜   場所   子ども総合センター3階研修室 ○事務局(武藤) 皆様、こんにちは。本日は御出席いただきましてありがとうございます。私は新宿区役所障害者福祉課福祉推進係の武藤と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。  会議に先立ちまして資料の確認をさせていただきます。机上には本日の次第、委員名簿及び事務局名簿、配席表、資料1〜6を置いております。不足がございましたら事務局までお申し出ください。大丈夫でしょうか。  本日の出欠の確認です。本日は15名の方が出席しています。うち2名が30分から1時間ほど遅れていらっしゃいます。現時点で出席が15名で、委員半数以上の出席がありますので本会議の定足数に達していることをお伝えいたします。  マイクの使い方ですが、基本的に会長と友利さんがお使いになっているマイクは会長から見て右横のアンプから出ています。それ以外のマイクは、この教室の全体のマイクを使っておりますので御注意ください。  それでは会議に移らせていただきます。三浦会長、お願いいたします。 ○三浦会長 こんにちは。御参集いただきありがとうございます。三浦でございます。新体制での自立支援協議会、どちらかと言うとまだ始まったばかりですので、一気に何かを決めに掛かるというようなタイミングではないかなというように思っております。それでも、各部会が前回の全体会以降活動しておりますので、部会からの報告を得つつ、その他諸々の問題がありますので、皆様には議事進行その他よろしくお願いいたします。  友利さんにある程度進行をお願いできればと思います。大変だったら私も一緒にやりますので。 ○友利副会長 友利です。よろしくお願いいたします。本日はお集まりいただき、ありがとうございます。この会議は、最終的な目標時間を15時50分に終わるという目標で、その後、子ども家庭総合センターの見学会がございますので、それに向けて皆様御協力をよろしくお願いいたします。  今、会長からもお話がありましたように、議事に従って進めてまいりたいと存じます。それでは議事(1)「自立支援協議会アンケートについて御案内」ということで、資料1に従いまして武藤さんの方から御説明お願いします。 ○事務局(武藤) 武藤です。資料1を御手元に御用意ください。第1回の自立支援協議会の中で、令和6年度は専門部会で取り上げるテーマについて自立支援協議会委員からだけでなく、障害児(者)に関わっている皆様から、これまで以上に積極的に御意見をお伺いし、地域の課題として協議をするテーマを決めるということになりました。  第1回の協議会終了後、アンケート用紙を260の障害関係者の方々にお送りいたしました。返答が27件ございまして、資料1にまとめました。どうぞ御覧ください。皆様には以前、メール等でお送りさせていただきましたが、改めて結果を周知させていただきます。一つ一つの御意見をお伝えすることは、本日はいたしませんが、この御意見を基に専門部会で地域の課題抽出を行っているところでございます。事務局からは以上です。 ○友利副会長 はい、ありがとうございます。皆様も過日、この資料をお送りいただきまして、お目を通された方もいらっしゃると思いますけれども、このやり方・アンケート等について何か是非一言ということがあれば。既に専門部会、3つの部会でこれに基づいていろいろ話合いが進行している状態ではございます。何か御意見等あればと思いますけれども、よろしいでしょうか。  あと、抽出するための出した場所といいますか、当事者あるいは職員、障害者支援、いろいろと多岐にわたって、皆さんから広く地域に御意見を頂きたいという希望がございました。今年度、専門部会もこれから進む中でいろいろなことが分かってくる、見えてくると思うので、その時にまたこれらの改善策等、いろいろ実施できたらいいなと存じております。よろしいでしょうか。早田副会長、お願いします。 ○早田副会長 副会長の早田です。このアンケートの位置付けということの確認をしておいたほうがいいと思います。このアンケート、これから自立支援協議会で活動していく中で、何をこの協議会の議題として挙げていくのか。何について話し合って、地域の課題としてその解決のために知恵を出していく中で何を取り上げて、何を解決していくのかということのために意見を募ったということだと思うのです。  ですので、アンケートで頂いた御意見を具体的にいかしていく、どう取り上げてどういかして検討していくのかというのは、専門部会の方でそれぞれやっていただくということですかね。  あと、その中で基本的に個別の回答、検討をしないということだと思うのですが、これはちょっとこの協議会の役割とはずれていくと思うから、個別の解決というよりは全体にいかすために、今後どういうような施策につなげていくかという話なのですが、特に重要なものがあれば協議会全体会の方で取り上げていくことも、今日はないと思うのですが、今後あるかもしれないと思っています。 ○三浦会長 そうですね、はい。一言で言えば、私個人の思う現実感、思う課題よりもここに書いてあるものの方を優先します。そういうためにこのアンケートを実施したということです。 ○友利副会長 今、早田副会長と会長からあったお話の認識で皆さん問題ないでしょうか。中には、困難事例をその都度部会で話し合うようなということも今までもやってきましたし、これからもあるかもしれませんけれども、やはり地域課題をまずは私たちが理解し、それについて各部会で話し合っていくというように進めていきたいと思います。よろしいでしょうか。ありがとうございます。  (2)「専門部会の報告と今後の予定」ということで資料2、資料3、資料4と、1回ずつ専門部会を開催して頂いていますので、これについての報告と今後についてのお話を各部会長からお願いしたいと思います。まず、資料2「第1回地域づくり部会」ということで椎名部会長、よろしくお願いいたします。 ○椎名委員 地域部会の椎名です。地域部会では名前のとおり、皆さんにも御理解していただいているように範囲が広いということもありまして、この間集まった時にそれぞれいろいろ思うこと、考えること、自由にお話をさせていただきました。その中で最終的な方向性や、これからどう進もうかというところまではたどり着けなかったのですが、その中でいろいろ出た意見を少し報告させていただきたいと思います。  アンケートにもあるとおり、アンケートに答えてくださった多くの方が「地域で住み続けたい」というところが、一番思いが強いのかなと思いました。そのために高齢者であったとしても、障害者の方であったとしても、そこへ住むべき場所がまずあるかということ。住居、居住環境というものをどうやって整えるかというところが1つの課題となっています。高齢者であっても障害者であっても、なかなか借りられないというような状況というものが以前からあり、最近、少しずつ変わってきているという話もあったのですが、基本的には借りることがまずは難しいということがある。その部分においても、こういう取組を通して、不動産屋の方たちや大家さんの方たちに理解を深めていただければ、逆に行ったり来たり、出たり入ったりということがなく、安定してそこに住むことが予想される。高齢者であっても、障害者であっても、そういう方たちが、見守りがあることによって単独で居住生活の中で閉じ込もらないということも考えられ、そういう理解が進めば居住環境も整っていくのではないかということが検討されました。  また、障害者の方たちの居場所、日中の場については、やはり多くの場所が創設されなければいけないというところがある。就労Bの施設であったとすれば、私たちが今まで取り組んできた自主製品の作成が多いとは思うのですが、なかなか知られないところではインターネットのeゲーム、eスポーツで就労Bの事業所をしている所がある。なかなか新しい情報、必要な環境というものがあるのかなと。以前からの連続性の中で事業所をしている中においては、ある意味、もしかしたら取り残されることも考えられるのではないかということも、意見の中で飛び交いました。  また、その中で企業さんとのコラボといいましょうか、取組が企業様の求めるものと、私たちがどのようなものが提供できるか。お互いにつなぎ合わせることによってwin-winの関係、特に新宿という土地柄、多くの企業がこの新宿に入っていろいろな立ち上げを考えているところがあるということで、新宿で活動している私たちがどういうようにつながっていけるか。ただ、お互いにwin-winの関係にならなければ成り立たず、どちらかの偏りではなかなか実現は難しいのかなというところの話も出ています。  あと、人材の育成がやはり大切なところだと思われます。人口減少に伴って、福祉の現場はより人材の不足というものが顕著に現れていて、この先も大きく人手不足が予想される中、数的なものだけではなくて、やはりそこで働く・支援する者たちの考え方や視点、技術もさることながら、いろいろな部分で福祉という職場を担っていただくための人材を育てるという取組も、大切ではないかということが話し合われております。  いろいろな部分に関して、ストロングポイントやウィークポイントを一連のものとして捉えていかなければいけないなど、いろいろな部分で話は出たのですが、やはり地域で皆さんがどのように住み続けられるか、住んでいけるかというところの部分というのが根本にあるのかなと思っています。地域づくり部会からは以上です。 ○友利副会長 はい、ありがとうございます。今後についてはどのような見通しをお持ちですか。 ○椎名委員 そうですね。次回も、今まで話し合われた中から少し共通項を見い出して、方向性が見えていければいいなと思うのですが、何せ「地域づくり」という名前にもあるとおり、余り答えにこだわらずに進めていければいいのかなというように思っています。 ○友利副会長 ありがとうございます。「地域づくり部会」という、本当に広い範囲での部会でいろいろな御意見が出たということで御報告いただきました。皆様の方から御質問や御意見などあれば、是非よろしくお願いいたします。何かございませんか。いかがでしょうか。廣川委員、お願いします。 ○廣川委員 地域づくり部会の課題かどうかちょっと分からないのですが、先日、社協がやった防災の話合いのときに、福祉避難所には物資が来るという経路は全くないということが分かったのです。一般の避難所には行くけれども、福祉避難所には行く道がない。そもそも、想定がない。そういうのは、やはりどこかで声を上げないといけないかなと思って。地域生活をしていく中で、通所の人は通所の所に、うちのような入所などは入所の所に、もうそこは避難所になっているのだけれども、一般避難所に取りに行ってください。多分、そういうことしかないですねと言われて、ちょっと驚いたので、そういうことも何か話題にしてもらえたらいいかなと思います。 ○友利副会長 ありがとうございます。防災に関しては非常に喫緊の課題で、新宿区でもいろいろなことを進めてくださっていますが、まだまだ、そんな抜け落ちたようなことがあるのですね。 ○廣川委員 抜け落ちているということ、それもちょっと驚いたのですが、これはうちが確認してと言ったら、そういう福祉避難所に物資がいくという計画は全くありませんということが分かった。  もう1つは、新宿区だと首都直下型の地震のような大災害のときしか考えられないのですが、通所に通っている人たちは福祉避難所に避難するという前提があって、基本は多分、在宅避難なのです。その辺りも多分みんな混乱していて、基本は在宅で、在宅が困難な人が避難所に行く。新宿区全体で避難所は3万人分しかないので、だから基本は在宅避難だということも、一般的に防災の関係者が集まっても、何か余りみんなが分かってないみたいな感じなので、ちょっと不安になりました。 ○友利副会長 ありがとうございます。会長、どうぞ。 ○三浦会長 渡邊委員、あれでしたっけ、健康部でやっている精神保健福祉連絡協議会では、これは精神領域だけですが、災害時の話合いをしましたが、少なくとも精神領域に関しては在宅避難、どうでしたか、トレンドとしては。 ○渡邊委員 トレンド、そうですね。明確に何かが決まっているというわけではないのですが、協議会の中で今後議題に挙げて検討していく段階で、在宅避難を基本には考えていますが、それ以外の方法ももちろんあるとは思っています。 ○三浦会長 能登の震災のときに、大変お忙しい中、私は勝手に能登地方の役所に電話して聞いたりしたのですが、従来型のDMATのような災害支援の医療チームという存在が在宅にアウトリーチしていくという手法のほかに、DWAT、福祉領域のチームも在宅に向けてアウトリーチしていく。さらに精神領域で言うと、DPATかな。精神科の医療チーム、医療福祉チームも訪問をするというような、3つのそういうアウトリーチの手法があって、新宿では恐らく健康部で、その精神領域については今後検討していくということですかね。 ○友利副会長 ありがとうございます。防災に関しては地域づくり部会で、ポイントを決めていかないと、なかなか話合いが深まっていかないとは思いますが、常にこれはやっていかないといけないことなので、その辺はまた地域づくり部会でも検討していくということなのでしょうか。椎名さん、どうですか。 ○椎名委員 防災についても、地域づくりという名前からも、まずは想像される内容ではあるのですが、ただ防災についてはいろいろな所で取組が進んでいるかなとは思いますので、今回の地域づくりの中で防災となると、防災部会という形になるのかなというところもあって、この地域づくりと初めに名前が付けられたところでは、ある意味もう少し広いところで考えてみようという部分もあるのかなとは思っています。今回のところは、ちょっと防災というふうに視点が定まっているわけではなく、全くやらないなどそういうわけではないのですが、一応、今回の地域づくり部会では防災というところに重点を置いているわけではないというように、話合いの中でも少し明確にしたかなと思います。 ○三浦会長 防災だけに特化した防災部会が、去年までは部会としてあったので、椎名委員には是非、防災部会で前年度までどのような話合いがなされたかを、十分に過去歴を拾っていただきつつ、防災の部分についてはクライシスプランなども論じたりしましたから、石丸委員からも実際にクライシスプランの話を聞いていただきながら、検討いただければと思います。でも、確かに地域づくり部会はそれだけではないので、イメージとしては1つの部会の中で、更にまた小さい検討チームのようなものがあっても構わないと思っています。 ○友利副会長 ありがとうございます。今井委員と私も参加している工学院大学の先生との今回のスターターキットの話など、新宿区も非常にそれについて具体的なシミュレーションをしていこうという気運は高まっていらっしゃるので、その辺、今井委員はどうですか。この地域づくり部会とはまた別な範ちゅうで、私たちはずっとそれは注視していかなければいけないし、意見も出していかないといけないなと考えていますが、いかがでしょうか。 ○今井委員 災害時の避難所の運営に関しては、かなり全体的な取りまとめなどを決めていかなければならないことが多くて、一歩前進している部分といえば、今年度、生活支援センターもそうですよね、生活支援センターとあゆみの家で、スターターキットを工学院大学と一緒になって作っているというようなことがあります。今月の初旬なのですが、あゆみの家で工学院大学のムラカミ研究所の先生方と生徒さんが来まして、それについての話合いを区側も含めて行って、どういう形で重度の重心障害者の方々が生活する場で、それを取り入れていくかということについての議論を行って、実際、今年度に施策をできるような形まで持っていくということになっていますので、それが来年度、指定管理事業者に関して、障害福祉の関係では全部の所に導入されるということは決まっています。各施設とも特徴が違いますので、やはり有事になったときにどう動くかというのは、かなり違いが出てくるかと思いますが、そのキットを使うと職員たちが適正に混乱せずに動けるというところがあるので、新宿は一次避難所で取り入れられています。そういうキットの導入は前進しているところだと思いますので、またそれらについても、この自立支援協議会などでも見る機会があってもいいのかなと感じています。 ○三浦会長 すみません、スターターキットというのが、私は医者なのでよく分からないのですが、教えていただけますか。 ○今井委員 例えば、避難所に受付を設置するときに、受付のスターターキットがあって、受付の業務をどのような手順でやっていくかというのがチャート式になって書かれているようなものです。例えばトイレをどういうふうに設置するなど、そういうような形のものが全て網羅されているというものです。この辺りはワタナベ課長のほうが詳しいかと思いますが。 ○事務局(宮川) すみません、事業指導係長の宮川です。補足させていただきますと、先ほど今井委員からもお話があったとおり、地域福祉課が主体となっている区の実行計画において、今年、障害者福祉施設については3所、先ほどのあゆみの家、生活支援センター及び高田馬場福祉作業所、こちらにおいて独自の避難所を開設する際のキットというものを作ろうとしています。このキットは発災時に誰がいるかが分かりませんので、どなたでもそのキットの中身を見て、避難所の状況を確認したり、次に受付行為をどういうふうにすればいいなど、また利用者様の安全確認をどう取るかなど、また加えて、福祉避難所として外からの受入れにどう対応するかなどの手続を1つのキットとして作っているところです。   今、ワークショップという形で、第1弾の開設キットを施設の方と区と工学院の方と一緒になって試していますが、また1月頃に新しく出来上がったものを、再度、図上訓練という形で1月以降やる予定になっています。来期は残された新宿福祉作業所や障害者福祉センターと生活実習所において、同様のキットを作っていくという計画で進めています。 ○今井委員 いずれにしても、このスターターキットが出来上がっただけでは解決できない問題というのが多々あるかと思いますので、またそういった部分に関しては委員の皆様方と意見を取り交わしながら、深めていく必要があるのではないかなと思っています。 ○友利副会長 ありがとうございます。宮川係長、先ほどの福祉避難所には救援物資が行かないということに関しては、いかがですか。 ○事務局(宮川) すみません、先ほどの廣川委員からの御説明の中で、社協のお話の中で福祉避難所に物資が届かない、そんなお話があったということですか。 ○廣川委員 私が直接出た会議でないのですが、社協のほうで分からないので、ショカツに聞いてもらったら一般の所までは届く経路は決まっているので、「シャロームみなみ風」の場合は早稲田小学校まで届くから、そこまで取りに行ってくださいと言われて。 ○事務局(宮川)  そういう話ですね。すみません、これも地域福祉課が福祉避難所を取りまとめているので、これは障害福祉施設に限らず二次避難所全体を管轄しているので、正しい情報であるか判りませんが、物資が届かないということはないかなと思います。ただ、届く範囲もあるかとは思います。基本、一次避難所となる学校関係は危機管理課が主体となって動いています。この近くにも一時避難所はあります。もう一方、福祉避難所絡みは地域福祉課が管轄となって、物資の確認等していますので、何も行かないということは考えづらいかなとは思いますが、そこは確認させていただきたいところではあります。今日はいないですよね、地域福祉の人。 ○__ いないです。 ○渡辺委員 すみません、ちょっと私も管割外で分からないのですが、後ほど確認したいと思います。廣川さん、ちなみにそれはどなたに聞いた話ですか。 ○廣川委員 今日、持ってきていないので、頂いた文書がありますので。それについて確認してもらったのです。確認してもらった文書があります。 ○渡辺委員 感覚的には……という話なのですが。 ○廣川委員 ええっと思ったのですが。 ○渡辺委員 ちょっとどこから聞いた話なのかを、確認させていただければと思います。 ○廣川委員 そうですね、後で。 ○友利副会長 ありがとうございます。一つ一つシミュレーションできているわけではないことがあるので、こういうところで皆さんの疑問に合わせて、いろいろな専門のプロの方たちも参集されている中で、分かっていけるといいなと思います。ありがとうございました。地域部会の次に移ってよろしいでしょうか。  それでは、次に相談支援部会の廣川部会長から御報告と今後のことについて、資料3を基にお願いいたします。 ○廣川委員 相談支援部会の廣川です。委員からたくさん意見を出してもらって、今、相談や困難事例などとして、どんなことが問題になるか、課題になるかということをできるだけ自由に出してもらうということで、話を進めました。一番は困ったとき、万が一のときにどうしたらいいか。そういうときに世田谷区では24時間のワンストップのサービスがある。戸山団地には「暮らしの保健室」のように困ったときに駆け込みやすい場所があるなど、緊急時の通報システムはあるけれども、これは一人暮らしの方が対象なので、知的障害の人にはちょっと使いづらいなど、そんなことが皆さんから出されました。  それで、具体的には基本的なフォーマルなサービスとインフォーマルなサービスがあるけれども、そういうものが使えない土日はどうする、夜はどうするというようなことが出てきたので、今後については今回の皆さんから出された意見の中から、スタートとして話合いを進めていきたいと思います。  1つ目が、緊急電話の次の動きをどうするか。身体障害のある方の一人暮らしは、訪問看護が対応しているけれども、知的には対応するサービスそのものがありません。これは世田谷では365日24時間の電話対応のサービスがあるので、その電話の次の動きというのはどうなっているのかということを調べていきたいという話になりました。  また、介護保険の夜の巡回サービスや重度訪問介護の夜の居宅サービスの組合せの状況も、どんなふうになっているのかなということを確認していきたいと思っています。  2つ目、緊急通報システム、新宿区に緊急通報システムがあります。これは現実的に障害者が使用できるかどうかということも確認していきたいと思っています。一人暮らしの方が基本的には対象になるので、知的障害の場合は本人が倒れるというよりも介護者、親御さんが倒れるというパターンのほうが多いのではないかと思われて、このときの緊急対応というのがちょっとこのシステムには乗らないところなので、これについてどうなのかということについて、考えていきたいとなっています。  3つ目が、日常的に何でも相談できるところ、先ほどの戸山団地の「暮らしの保健室」のようなものですが、現在ある相談の中で、日常的に何でも相談できるというところをどんなふうに作っていったらいいかということも、考えていきたいと思います。  4つ目、精神障害者の滞在型グループホームの必要性が理解されていない現状があるので、ここの理解を促すような事例を出していって、滞在型のグループホームの必要性をみんなで、まずは自分たちが理解をしっかりしていくことが必要だなとなりました。  5つ目が、相談支援で紙ベースでのやり取りが非効率的です。これは今、ケアマネさんがケアプランを作るときにクラウド型でやろうとしている試みはあるものの、まだうまく稼働していないようなので、多分、障害の所がその動きが出てくるのは、まだちょっと数年後になるかもしれませんが、こういうクラウドでやれるようなものは、走り回るとか、紙ベースで動くというところから徐々に変化していく、効率的に動かしていくということが、とても重要なのではないかという話が出されました。我々の業務の効率化ということをしっかり考えていって、より豊かな相談ができるようにしていくには、どんなことができるかということについて、話し合っていきたいと考えています。以上です。 ○友利副会長 ありがとうございます。相談支援部会については、今まで課題と感じていたことに対して、何をどう具体的に進めるかということが出されていらっしゃいます。これについても皆様から、御質問やこういうふうにしてはという御意見などがあれば、是非お願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。南大路委員の世田谷のワンストップの事例について、ここにいらっしゃる皆様に簡単に御説明していただけますか。 ○南大路委員 実際、私が携わっているわけではないので、余り詳しく御説明できないのですが、1か所が区の委託を受けて、24時間の電話相談に対応しています。24時間365日です。対象は、身体、知的で縛りがあって、精神の方は対象外となっています。一人暮らしであろうが、御家族があろうが、それは関係ないのですが、その相談の電話が入った時点で、万一、誰かがそこに訪問しなくてはならないとなった場合、それはバックアップセンターの電話相談員が行くのではなくて、また、ここも区と委託契約をしている、これは世田谷区以外の所も含めてなのですが、訪問介護事業所と委託契約を結んで、365日24時間なので、そこを居宅サービスの給付を受けている、受けていないは関係なく、必要であればいくという形になっていて、その報酬は全部、区が支払うという形になっています。  御相談の件数は結構多いと思います。お電話の件数は多いと思いますが、実際にその出動した件数はどれぐらいあるかというのは、私も自立支援協議会の本会の委員などはやっていないので、実際分からないのですが、また、必要であればそれは区のほうに確認をして、皆さんに情報を提供できるかなと思っています。これぐらいで、すみません。 ○友利副会長 ありがとうございます。すみません、急に。今、廣川委員からいろいろ御意見を頂いた中で、障害福祉と言いながら、障害当事者ではないことの御相談や介護されている御家族の相談、高齢の問題、これはうちの分野ではありませんと言われてしまうと、もうアウトになってしまうので、その辺は「暮らしの保健室」が非常に有効だということ。あと、知的の方のクライシスプランは介助されている親御さん、御家族の問題がクライシスプランに盛り込まれる、そういうこともあるので、その辺りでもし皆さん何か御意見等があれば。この自立支援協議会は障害者と名前が付いてていますが、都の自立支援協議会は障害者が取れているので、包括的にいろいろ支援していくということが望まれるのかなとも、いろいろ話合いの中で出てきていることなのですが、その辺りはいかがでしょうか。何か御意見があれば、是非お願いいたします。 ○三浦会長 障害が取れたという前提であれば、どんな人にとっても自立が大切で、だから一人で自立し切ることが難しい場合には、誰かの応援が必要という前提に立つと、昨年度までも部会で検討していたのですが、障害の認定を受けていない方もいますよね。あと、それこそ精神で言えば治療をまだ受けていない、未治療の方。そういう人たちが相談できる場所、若しくはその家族が相談できる場所というのは、区としては今、既にあるのか、若しくは今後何か検討していくのかというと、健康福祉部もどうでしょうか。障害者手帳などがあれば、堂々とどこかに行けるのでしょうが。若しくは治療を受けていれば、その主治医が何かアプローチしてくれるかもしれない。 ○渡邊委員 健康部からです。未診断、未治療の方はもちろんいらっしゃって、そちらに関しては保健センターや保健予防課が相談を承っています。必要に応じて、アウトリーチ事業もありますので、そういった事業を活用してサポートをするというような取組を行っているところです。 ○渡辺委員 会長の御発言の意図が……あれですが、障害者福祉課は基本的にはその法の執行になりますので、あるいは予算の執行に伴う相談はもちろんのこと、ただ、別にそのサービスを利用する、手帳を取るなど、用がある人だけしか相談できませんなど、決してそういうつもりではありませんので、何なりと御相談いただいければと思います。例えば障害者福祉課でお力になれなければ、何か別の機関を検討するなど、区役所ですので誰が駄目とか、誰が駄目じゃないとか、そういうことはありませんので、そのようにやっているつもりではあります。 ○三浦会長 他区ですと、未治療、医療をまだ受けていない障害福祉要件の認定も受けていない方が、継続的に相談できるような場所が足立区ではあったりします。あと、東京都が歌舞伎町でやっています。相談できる場所というか、若者が中心でしょうが、ですから若者や未治療、治療中や障害福祉認定を受けていない、若しくは引きこもりなど、そういう方たちがアクセスしやすい、なおかつ、その後にワンストップでできなければ、ほかにリンケージしてくれるなど、若しくはその場所自体がある程度、継続的に相談に応じてくれるというような、そういう資源があるべきかどうかということは、昨年度も区でも自立支援協議会でも話し合っていた1つのイシュー、事柄ですので、それがその後どうなったのかなと、私の中ではハテナマークが付いていたので、今、こういう質問をしたので、今後、また引き続き検討できる時間があればいいのかなとは思っています。 ○友利副会長 ありがとうございました。どうぞ。 ○早田副会長 早田です。弁護士として、障害のある方や、そういう相談を受けている中で、別にその本人は障害を認めていない人もよくいるので、そういう人について、まずそもそも手帳あるなしで、手帳がなくても障害があるから差別を受けたなどと言えば、ある意味、障害者差別ですし、それは対応しなければいけないという話はある。ただ、障害者雇用促進法や様々な障害者に関する法律の中で、手帳があるということで障害があるかないかの認定を軽くしている、簡単にしているという意味では手帳がすごい目安になるから、手帳があれば障害があるということで、次にそれで障害者差別となっているので、あくまで手帳は必要な要件ではないとは思うので、そこは本人からの相談事というのであれば、手帳はあればもちろん対応するべきですが、手帳がないとしてもできる限り対応してほしいなとは思います。  では、仮に特に精神障害がある方で、病識がないというか、精神障害を認めてない人について、問題が起こったときに、本人はあくまで病気はないと言っているけれども、周りの支援者から見てとにかく何かフォローしなければいけないことが起きているときというのは、そうするとやはり本人が障害を否定しているのであれば、そこは障害者の問題ではなくなってくるかもしれないので、そうするとこぼれ落ちてしまうところが出てきてしまいそうだなという心配はあります。そこを何とかすくい上げるような対応が必要なのかなとは思います。  先ほど、足立区の話が出ていました。足立区で、今年の4月から「なんでも相談課」ができて、高齢者・障害者にかかわらず、区民の困り事を全部対応しますというものが動き出しているのです。ですから、障害の問題なのか、高齢者の問題なのか、それ以外なのか、貧困あるいは単身家庭などという問題、いろいろ細分化されてはいると思いますが、それで悩んで、どこに行こうかなとまず考えたときに躊躇してしまうタイムラグがあるとは思うので、そういう意味で「なんでも相談課」、もちろん名前は何でもいいのですが、どの分野でもまず来てほしいというようなものを、新宿区でもちょっと考えてみたほうが有り難いのかなという気はしました。 ○友利副会長 ありがとうございます。いろいろな話に発展していますが、今後、地域の皆様が過ごしやすい、生活しやすい場を目指していろいろなことを皆さんと話し合っていけたらいいなと考えています。では、次に移らせていただいてよろしいですか。  子ども部会についてです。資料4です。この部会長の塚本さんから、御報告と今後のことについてお話をお願いいたします。 ○塚本委員 子ども部会の塚本です。子ども部会が出来たというところで、これまで部会の中で、「子どもを取り出して扱ってこなかったんですよ」というお話をいろいろな方にしていただいて、この部会の期待感を感じているところです。お話をするメンバーも本当にいろいろな角度の方がお集まりいただいて、障害福祉サービス事業者だけでなく、養護学校の先生、民生委員の方等、いろいろな角度で子どもについて考える場所を持ち始めています。これ自体がとても大切なことだと思っています。子どもは、いずれ大人になっていきます。そういったときに、いろいろな方の目の中で、今の子どもについて考えていける場が持ち始められているということ自体が、とても意味のあることだと思っております。  その中で、1つ、児童発達支援センター開設に向けての動きと併せまして、この話が進んでいくわけなのですが、まず現状の障害を持つお子さんの家族像について、いろいろな面で話し合っていこうと思います。やはり、障害児を取り巻く御家庭の中には、いろいろな福祉サービスを利用しようと思っても、なかなか利用しづらさもある一方で、障害福祉サービスを子ども自身が望んで使いたいというよりは、どちらかというと親のレスパイトや、ひいては親の安心感をどう社会として作っていけるのかという話に結び付いていくのかですとか、そういった話をしておりました。  やはりそうなってきますと、今後、新宿区として、児童発達支援センターが新しく開設に向けて動いていることと、どうしてもそこはリンクして私どもも動いていけるといいのだろうなという話をしています。  ついては、今後につきましては、障害者の当事者家族からのヒアリングをまずやってみようということになっております。障害当事者の家族の生の声を聞いて、そこから考えていきたいという思いがあります。もう1つヒアリングを予定しておりまして、当事者家族からのヒアリングが終わった後になるのですが、現状の子ども総合センターの関係者の皆様、会議体としてそれも存在するという情報がありましたので、そういった会議の中で、これまでどういうことが話し合われてきて、バラバラに話し合われてきたことがこの部会ともリンクしていけると、より今後、部会として話し合っていけることに深みが出てくると思います。他機関連携がとにかく大切になってくる部分だと思いますので、それぞれの縦割りではなく、横で手を取り合えるような部会を作っていきたいという話をしているところです。簡単ですが、以上でよろしいでしょうか。 ○友利副会長 ありがとうございます。今のお話でありましたように、自立支援協議会としては、初めて子どもに焦点を当てた部会ができたということで、とても期待感を持って児童発達支援センター開設にも何か寄与できるような話合いができたらという、部会長からのお話でした。皆様のほうから、何かこれについて御意見や御質問があれば。門脇委員、実際にお子さんたちの教育をされている中で、何かございましたら是非。 ○門脇委員 新宿養護学校の校長の門脇でございます。実際にというと、ここにも書いてありますが、学校の先生が福祉のことについて余りよく知らない。というか、保護者を通じては入ってきますけれども、それから踏み込んで、この子が果たして大人になったときにどんなサービスが使えるのか、ましてや、先ほど防災の話が出てきましたが、防災のときに実際にどのサービスを受けられるのだろうか。  例えばこんな話を、私は学校だよりを通じてやりました。個別避難計画はないけれども、個別支援計画はある。「え、それ何」というのは、職員の間で、ようやくそのことに意識をし始めました。また、個別支援計画の中で、まず優先的にされるのが呼吸器の付いている子なんだよと。「あ、そうなんだ」と。こういう事実も初めて知ることができました。  でも、できた後に、今度はそれをどうつなげていくかということでは、まだ実態のことをもっと知らなければいけないのだろうなというように、子どもたちについての、広く言ったら人権になるのでしょうが、それについて、更に大人になったらどうなのだと、広がるようなところについて、もっとこの部会の話題を私は学校の中で広げたいのと、それから逆に、ここで得たものを、また広く広めていくようになりたいなと思っています。自分の感想を含めて言ってしまいましたが、そんなところで、この部会に参加して、何か発信できればと思っています。 ○友利副会長 ありがとうございます。我々も教育現場の話は大変貴重で、私たちも分からないこと、「へぇー、そうだったんだ」というようなことを、たくさん今まで門脇委員から教えていただいているのですが、障団連のほうからいろいろ、内藤委員などから御推薦いただいて、これから、障害児を育てた御経験がある方にいろいろなお話を伺いたいと思っていますので、よろしくお願いします。ほかに何か御意見、御質問等があれば是非いかがでしょうか。よろしいでしょうか。今井委員、どうぞ。 ○今井委員 今井です。今日、実は午前中に婦人保護施設で会議がありまして、区内の社会福祉法人が集まって、法人連絡会というのを行いました。婦人保護施設での課題というのも、赤ちゃんが産まれて、子育てがなかなかできないまま若年層の方々が子どもを産んでしまって、その後の生活に不安があるというところももちろんあるのですが、やはり、その親御さんたちがどうしても軽度の障害をお持ちであったり、様々な外国籍の方であったり、そういった出産をしてからのサポートとして、生活支援や子育て支援という部分に関しては必要です。  また、児童養護施設もそうなのですが、子どもたちが性的虐待や性暴力を受けながら生活しているというような実態が結構多く、そういった方々が大人になったときの傾向として、やはり同じように不安を抱えながら子育てをしなければいけないということなども結構お話としてあります。そういう、ライフステージがずっとつながっていくというところが大切な部分だと思いますので、先ほど塚本委員が言われていたように、本当に課を飛び越えて、縦割りではなくて横串を刺した関係でいろいろな議論ができるようになってくると、そういった子どもたちの生活の安心・安全な部分につながっていくのではないかと感じております。以上です。 ○友利副会長 ありがとうございます。この部会では、チーム作りでいろいろな方たちと連携して子どもたちを守っていきたいと思います。はい、どうぞ。 ○三浦会長 私は、もう2、30年近く、いろいろな複数の婦人保護施設や母子生活支援施設の嘱託医をやったり、入所者さんの主治医をやったりしているので、全国の婦人保護施設の会議でお話をさせていただいたこともあります。今のお話にあるように、1回母子分離されてしまうと、それで違う法律の中でそれぞれが過ごすと、再統合はすごく難しく、ハードルが高いのです。やはり立て付けが、縦串は通っているのだけれども、横串が通ってないので、そこをどう今後考えていけるかどうかですよね。  今から25年ぐらい前に、全国の婦人保護施設で取った統計だと、入所者さんの65%が精神疾患を持っていたということです。ただ、昔は知的障害や統合失調症のケースが多分多かったのですが、最近にかけては、恐らくはいわゆる発達障害や性格的な特徴のこと、あとは貧困の問題などのほうがトピックスとしては多くなってきているかなということで、いわゆるユーザー層の特徴は変わってきているかなと思います。ただ、今言ったように、1回別々になってしまうとなかなか難しくて、親と子を、どう一体化したものとして支援していけるかどうかというのは、行政でもワンセクションだけでは、なし得ない事業ではあるので、引き続き検討していけるといいかなと思っています。 ○友利副会長 ありがとうございます。母と子で別れて支援されてしまうことがいかがなものかということですね。 ○三浦会長 そうすると、母親の側は自分をバッドマザーと思っちゃうんだよね。要するに、子どもの入っている施設のスタッフがグッドマザーになるわけですよ。ロールモデルみたいになっちゃうから。ときどき面会に行ったりする母親は、自己否定感を抱いて帰ってきちゃう。それで私の前で泣くわけです、「私はあんなに上手に子育てできない」と言ってね。「子どもは施設のスタッフさんのほうになついていて、私にはよそよそしい顔をしてる。私は母親としてやっていけるかしら」というふうに言っているわけです。私は一介の町医者としては、そこを一生懸命支えているという構図が遠々と30年ぐらい繰り返されているという状況を、是非皆さんに分かってもらいたいという感じがあります。以上です。 ○友利副会長 それでは、この子ども部会について、何かほかに。また今後、回を重ねていく中で、皆様にはいろいろなことを御報告していただけるかなと思いますが、次に移って、よろしいでしょうか。ありがとうございます。  それでは、議事(3)「社会資源マップについて」です。今年、改訂があるということで、こちらについて武藤さんから御説明をお願いいたします。 ○事務局(武藤) 恐れ入ります。事務局の武藤です。社会資源マップについて御説明させていただきます。こういうマップです。御報告のみとはなりますが、社会資源マップの第5版を現在改訂中です。第6版は作成中です。この社会資源マップは、障害のある方が福祉施設を利用する際に役立てていただくための、施設の所在地とサービス内容を掲載しております。改訂に当たっては、その都度、自立支援協議会の委員の皆様にこれまで御意見を頂いておりました。  7月頃、メール等で皆様にお伺いしたところ、最寄りのバス停や鉄道の駅までの所要時間を入れるのはどうかという御意見を頂きました。大変ありがとうございました。現在、頂いた意見を基に第6版の内容を作成しております。完成次第、皆様に御報告させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 ○友利副会長 この社会資源マップについては、紙ベースとホームページでのクラウド上のものとあるので、ゆくゆくはそちらのほうが主になっていくのかとは思うのですが、やはり紙で見たいという方もいらっしゃいますし、データで見るのはどうもという方もいらっしゃるので、今のところはこのような形で作ってくださるという御報告です。これについて何かございますか。いかがでしょうか。内容を少し増やしていますね、武藤さん。ホームページ上のものは、もっと居宅介護の事業所など、いろいろな所がプラスされて。 ○事務局(武藤) ネットのほうは「さがせーる新宿」という形で、サイトでやらせていただいています。 ○友利副会長 これについては、いかがでしょうか。よろしいですか。また出来上がってから皆様の御意見を頂いて、いいものにしていけたらと思います。ありがとうございます。  それでは、(4)「自立支援協議会セミナー開催について」、これについては、資料5、株式会社「ふくしねっと工房」の紹介の資料があります。まず、この間の運営会議で話し合われたことについて、武藤さんから御説明をお願いいたします。 ○事務局(武藤) 事務局の武藤です。資料5をお手元に御用意ください。自立支援協議会では、毎年、講師をお招きし、協議会委員以外の方々も聴衆者として広く御参加を呼び掛けたセミナーを開催しております。昨年はコロナ禍も明け、約3年ぶりの開催でした。三浦会長と早田副会長に御登壇いただき、障害者の権利擁護についてお話を頂きました。  そして今年度は、10月に開催した地域づくり部会において、障害者の居場所に関する話合いがありました。その際、地域づくり部会委員の内藤様より、障害者の居住や日中活動の場の提供に関して尽力されている「ふくしねっと工房」の友野さんをセミナー講師としてお呼びしてはどうかという話がありました。資料5は、友野さんの事業所のホームページの一部を抜粋して皆様に御案内しております。今年度のセミナーの講師としてお呼びするのはどうかと思いまして、議題に挙げさせていただきました。御意見をお願いいたします。 ○友利副会長 ありがとうございます。内藤さんから、もし友野さんに関して何かあればお願いします。 ○内藤委員 内藤です。「ふくしねっと工房」は、全国から、「もうこの人は無理」と言われた方を受けてくださっている所です。そして、ちゃんと自立させている所です。それから、絶対断らないというところ、大変だけど絶対私たちは断わりませんということなのです。職員たちは、すごく勉強しているのかというと、やはり専門職の方の割合はそれほど多くないということで、どのように、こういう大変な人たちを支えているのかというお話も、支援者にとっては勉強になるのかなと思い、友野さんを推薦させていただきました。以上です。 ○友利副会長 ありがとうございます。この間の運営会議では、友野さんのお話を聞いて、障害をお持ちの方、生活しづらさを抱えている方の住居に関する権利として、どのようなことを私たちは考えながら支援していくべきなのか、また、やっていくべきなのかということまで話を発展させて、ここは前回のセミナーの三浦会長と早田副会長がやり取りしたようなところにも発展させて、会場の皆様と友野さん、それからみんなと双方向で意見が出せたらというところまで話をいたしました。これは1つの案でして、皆様から何かもっとこういうこととか、その中身はこんなふうになどという御意見を是非ここで頂けたらと思っております。いかがでしょうか。橋委員、いかがですか。 ○橋委員 実際にやっている所の話というのは、すごく現実的でいいのではないかなと私は思います。 ○友利副会長 ありがとうございます。ほかはいかがでしょうか。石丸委員、お願いします。 ○石丸委員 基幹相談支援センターの石丸です。内藤さんのお話を伺ってから、私なりにこの方のことをいろいろ調べさせていただきました。本当に多種にわたるサービスの展開をされていらっしゃるのです。なので、私たちは、やはりある程度テーマを決めて、何について新宿が参考にしたいと思ってお話を聞くのかというところをしっかりお伝えした上で、テーマを絞らないと、すごく広範的なお話になってしまうかなと思います。  先ほど、友利委員が住居というテーマでとおっしゃったのはすごくいいなと思いました。例えば、住居というテーマを切り口にするとか、あとは福祉サービスの事業所の展開、なかなか新宿の事業所さんが展開していかなくて、相談支援事業所とかも潰れていってしまう所があるので、どういうふうに展開していけば根付いていくのかみたいなお話も、きっとこの方はできるのだろうと思います。様々な切り口のお話合いをしたほうがいいかなと思いました。以上です。 ○友利副会長 ありがとうございます。おっしゃるとおりです。散漫な話で、何が何だか分からなくなるのだけは避けたいなと思います。最初、内藤委員からお話があったときは、住居ですよね。 ○内藤委員 居住支援をしているのでね。 ○友利副会長 居住支援をしているということです。地域づくり部会でかなりお話のあった居住支援について、こういう方がいるという話があったので、今出てきた人手不足、それから経営に関して余り関心を持たれないような福祉サービスの事業所等の経営を維持していくのが、今はどこの事業所も大変になってきています。その辺りなのか、皆様から頂いた御意見で、もし、ほかに特にこういうものということがなければ、あとは役員のほうに一任していただいて、中身を決めさせていただいて、皆様にまた御提示しながらやっていくという形を取りたいと思っています。いかがでしょうか。よろしいでしょうか。 ○内藤委員 内藤です。友野さんとやり取りをしていかないと、どういう話になっていくかちょっと見えてこないので、新宿の現状や課題を説明して、友野さんに、どういう話ができますかということを聞いていただけるのがいいのかなと思います。権利擁護の話とか、本当にいろいろ広がり過ぎると、まとまらなくなりますので、2時間という時間でどういう話ができるのかというのを、三浦会長と相談していただきたいと思います。 ○友利副会長 という御意見を頂きました。三浦会長、いかがですか。 ○三浦会長 自立支援協議会がセミナーを行うことは義務ではないのですが、やって構わないという制度の立て付けかなと思います。必ず毎年やらなければいけないとか、逆に年に1回しかやってはいけないとかということもないので、極端に言うと、年に何回やっても構わないということです。対象者も特に限定されていません。ただ、こういうセミナーのような集まりというのは、他所でも東京都も含めて多くやっているのですが、話は一旦ずれますが、制度利用当事者さんを対象にしたセミナーは余り世の中にはないということで、そこも1つ視野に入ってきます。毎年度、いろいろ検討している最中で、住居のことを中心として実例をいろいろ参照させていただくことは非常に参考になるかなと思っていますので、役員一任ということでお願いできればなと思っております。 ○友利副会長 早田委員、これに関して何かありますか。 ○早田副会長 早田です。確かに地域の住居や暮らし方ということについて、地域でどう暮らすかというのも、先ほど地域づくり部会のほうでも中心的なテーマとして挙がってましたし、実際に進めている方で、しかも展開している方のリアルな話を聞くのはすごく参考になると思います。いろいろな所でこういう研修はやっていますが、実際にこの住居のことを聞くとなったときに、やはり自分たちで動いて企画しないとなかなかできないと思いますので、これを機会にやってみたらいいと思っています。  ただ、確かに自分たちが聞きたいことは、一般論とか総論的な話や抽象的な話と、実際のリアルな、じゃあ、新宿でどうやっていくのか、どう当てはめていくのかというところの、総論と核論の組み合せがすごく大事だと思いますので、丸々2時間を友野さんに投げて講演をお願いするというよりは、例えば、1時間講演してもらいつつ、後半の1時間、あるいは後半のうちの30分は、僕と三浦会長で友野さんにパネルディスカッション的に代表的な質問を投げ掛けて議論する。あるいは、もちろん聴衆から一般的な質疑応答をするというようなやり方もあるのかなと。いずれにしても、総論と核論をうまく組み合わせるような形で、もちろん事前の打合せも当然必要だと思いますから、そこの連絡を取りつつ進められたらいいなと思っております。そういう意味で、やるとしても、いつ頃なのですかね。早くて年明け、場合によっては年度を越してとか、そういう感じですかね。 ○__ そうですね。 ○早田副会長 そこは逆に余り急がないで、じっくり打合せの時間を取りながら進められればいいのかなと思っています。 ○三浦会長 この前のセミナーのアンケートを見たら、「結局、三浦先生が出過ぎです」というアンケートがあって、僕はなるべく控え目にして、少なめな発言で終わるようにしたいという、ささやかな願望があります。 ○友利副会長 ということでした。では皆様、あとは一任ということでよろしいでしょうか。ありがとうございます。 ((5)障害者差別解消法に係る相談事例(令和6年度前半)は省略) ○友利副会長 皆様ありがとうございました。何か一言、最後にこれだけはという方がいれば是非。よろしいでしょうか。どうぞ。 ○南大路委員 南大路です。前回、相談支援部会のほうで、いろいろ人材のことなども話が出ていたかと思って、少し情報提供させていただいていたので、少し数が足りないかもしれないのですけれども、ちょうど世田谷区の自立支援協議会がシンポジウムをするのですが、12月20日の金曜日18時30分から21時。場所は成城ホールで、成城学園の駅からすぐです。そちらで、社会福祉法人「みなと舎」という久里浜のほうの社会福祉法人さんなのですけれども、そこの理事長の森下浩明さんという方に基調講演をお願いしていて、ここが非常に人材を集めるというところでも非常に成功されているし、定着というところも成功されているそうなのですね。そこに何かヒントがあるのではないかということで、お話を聞きましょうということと、これから先、ヘルパーに限っても、施設のほうもなかなか人がとおっしゃっていたのですけれども、在宅介護などは本当に皆無に近いぐらいヘルパーさんがいないので、あと10年もしないうちに、本当にみんなサービスを受けられなくなるのかというような恐ろしい現状が目の前にぶら下がっているので、そこで人をどうするかということと、スタッフがいないことによって当事者の方が何に困っているのかということの当事者の登壇もあって、パネルディスカッションもありますから、参加費無料ですので、今日はチラシを少しお持ちしましたので、情報提供させていただきます。以上です。 ○友利副会長 ありがとうございます。 ○石丸委員 参加費、申込不要だそうです、皆さん。 ○__ 申込みも不要。 ○石丸委員 申し込まなくても行けるそうなので、是非。 ○友利副会長 是非。人材に関しては、本当に介護の性差、男女の同性介護が成り立たなくなっているところもたくさんありますので、本当に喫緊の課題だと思っております。ありがとうございます。では、もうそろそろお時間となりますので、早田副会長から最後の挨拶をお願いします。 ○早田副会長 副会長の早田です。今日は皆さん、貴重なお時間をありがとうございました。今日も活発な議論ができていたと思います。最初に1点、訂正です。先ほど足立区の新しい相談課の話をしたのですけれども、名前を間違っていました。「福祉まるごと相談課」というそうです。そちらが今年の令和6年4月から創設されていまして、前回の成年後見の部会に、協議会に足立区が出ているのですけれども、そちらのほうでその課長が来て、毎月何十件という相談をこなしているというようなことを聞いています。結構、活発に動いているということです。正に高齢・介護・障害・保健・子ども・子育てなどの既存の窓口に加えて、誰でも何でも相談できる窓口として新たに創設しているというところで、そこに来た相談は、もう書類にまとめたシートは、実際に動く所にそれを回すような形にして、相談者の方が何度も最初から話し直さなくていいような気遣いもしているというようには聞いております。新しい動きかとは思っています。今回は実際それぞれの専門部会のアンケートを参考にしつつ、その専門部会3つとも動き始めていて、まだ実際にどういうことを検討するのかと洗い出しの段階だと思いますけれども、それぞれの議論、あるいはその議論で出たことをきっかけに、皆さん日頃の日常の中でも振り返りつつ検討して、問題などを深めていっていただければと思います。また今度、セミナーも企画しようという話も出ていますので、何かそれにつなげられるようなことがあれば、それもうまくいかしていきたいと思っています。そして、最後の事例の問題で、事例を解決するだけではなく、それを公開して議論の場に乗せるかどうかというのは、確かに重要な問題で、公に広く知らしめることで、障害者、障害がある人の地域の暮らしにくさ、暮らしやすさを問題提起していくというのが、この協議会のとても重要な場面ではあるのですけれども、具体的な個別の問題事例を公開することで相談しにくくなってしまうのは、逆にマイナスだと思いますし、そういう制限が掛からないようにしつつ、でも、いろいろな対応ができるように。また、その区の対応として、これが正解だとなってしまうのも困る。ケースバイケース。基本的にはこういう対応しました。あるいは、このときはこういう対応しましたというようなものも言ってはいますけれども、あくまで一事例の参考で、本当に一般化できるかどうかは難しいところもあるので、参考の1つにしていければと思います。ただ、やはり議論できることは大事だと思うので、できるだけ公開するほうがいいのだろうとは思っております。あと社会資源マップも新しいものができるということなので、是非とも立派なものを。どんどん改訂していけばいいので、どんどん作っていってほしいと思います。今後も皆さんの貴重な御意見、率直な意見を出して、活発な議論ができるような協議会にしていっていただきたいと思います。今日は本当にお疲れさまでした。以上です。 ○友利副会長 ありがとうございました。それでは、この会は終了させていただきます。皆様、本当に長時間ありがとうございました。この後、子どもの家庭総合センターの見学会がございますので、行かれる方は、よろしくお願いいたします。 1 - -