「染の小道」を開催
染めのまち 落合・中井をアピール

最終更新日:2016年2月26日

写真:妙正寺川に架けられた反物
写真:川のギャラリー
写真:道のギャラリー
 神田川・妙正寺川の流域で地場産業として受け継がれてきた新宿の染色業。新宿の染色業をPRしようと、落合・中井地域を色鮮やかな反物やのれんで飾るイベント「染の小道」が、今日26日(金)から始まった。

江戸時代、神田や浅草で発展した染色業は、都市開発が進んだ大正以降、清流を求めた染色業者が神田川上流へと集まり、早稲田・高田馬場・落合周辺に工房を設立。昭和30年代までは、川で反物を洗う光景は落合・中井地域でよく見られたという。区内には、現在でも多くの染色に関わる工房があり、江戸の伝統を受け継いだ技術や文化が息づいている。
今年で8回目となる「染の小道」は、まち全体をギャラリーに見立て、落合・中井地域を「染めのまち」として広く発信しようと、「染の小道」実行委員会が毎年開催している。染色業関係者のほか、商店街や子どもたち、大学生など地域の方が主体となってイベントを盛り上げ、地域の活性化につながっている。

中井駅周辺の妙正寺川には、約300mにわたって145反の反物を架け渡す「川のギャラリー」が登場。色とりどりの江戸更紗や小紋染めなどの反物や、落合・中井地域の小学校・保育園の子どもたち、地域の方々がさまざまな絵柄を染めた「百人染め」の反物も掛けられた。訪れた多くの人は、色鮮やかな反物が川面に揺れる様子をカメラに撮りながら、染め一色に染まった光景を楽しんでいた。
また、「道のギャラリー」では、中井駅周辺の100店舗の軒先に、染色作家や学生が制作したのれんが飾られた。和菓子屋にたいやき柄やパン屋にメロンパン柄など、ユニークなのれんもあり、多くの個性あふれる作品が商店街を彩った。
このほか、地域の小学校での染色体験、大学生による街歩きツアーなどのさまざまなイベントを実施。27日(土)・28日(日)は、午前10時30分から落合第二小学校(上落合2-10-23)で伝統工芸士による染めの実演や着物を展示する「染の王国新宿展」を開催するほか、午前11時から落合第五小学校(上落合3-1-6)で、当日参加できる型染め体験「千人染め」が行われる。

■「染の小道」イベント概要
【日程】2月26日(金)~2月28日(日)
【会場】西武新宿線・都営大江戸線中井駅周辺、妙正寺川の寺斉橋・大正橋付近
※雨天の場合、「川のギャラリー」は中止(当日午前8時までに「染の小道」ホームページで案内)。「道のギャラリー」は、店の中にのれんを飾るなど各店舗で対応。

本ページに関するお問い合わせ

「染の小道」実行委員会 電話090-6545-2013

本ページに関するご意見をお聞かせください

本ページに関するアンケート
本ページの情報は役に立ちましたか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。
本ページは見つけやすかったですか?以下の選択肢であてはまるものにチェックを入れてください。

区政についてのご意見・ご質問は、ご意見フォームへ。