福島の子どもたちが演劇「桑の実が見る夢」を上演
新宿クリエイターズ・フェスタ2013 新宿大ガード下には太陽と海がテーマの壁画が登場

最終更新日:2014年2月2日

写真:演劇「桑の実が見る夢」
写真:演劇「桑の実が見る夢」
写真:演劇「桑の実が見る夢」
写真:新宿大ガード下に設置した壁画
昨年の夏、新宿駅周辺各所を舞台に開催した一大アートイベント「新宿クリエイターズ・フェスタ2013」。3回目となるフェスタの来場者は80万人を超え、まちを彩る「アートの力」が新たなにぎわいと活力をもたらした。

フェスタでは、東日本大震災の被災地を応援する企画として「ポスト・アート展」を実施。新宿の子どもたちが描いた195通の絵手紙が、福島県伊達市立大石小学校に届けられた。
そして、今日2日、励ましの絵手紙へのお礼として、大石小の子どもたちが演劇「桑の実が見る夢」をベルサール西新宿(西新宿4-15-3)で上演した。

「地域の復興に向けて自分たちで表現する力を身に付けよう」と、全児童33名が演劇に取り組んだこの作品は、平成24年に同校で初披露されたもので、東京での上演は今回が初めて。立ち見が出るほどの大観衆を前に、地震と原発事故で傷付いたふるさとへの思いを込めて、命のつながりや家族の大切さ、自然の美しさを、歌や踊りで力いっぱい表現した。
子どもたちの元気、悩み、楽しみ、不安が全部詰まった力強いパフォーマンスは、大勢の観客を笑わせ泣かせ、上演後には温かく盛大な拍手が贈られた。

上演前には、地元の西新宿小学校(西新宿4-35-5)の児童が和太鼓演奏で応援。上演中にも飛び入り出演するなど、演劇を通して被災地と新宿の子どもたちが交流を深めた。

また、新宿クリエイターズ・フェスタ2013で制作した巨大壁画を新宿大ガード下に設置することになり、今日2日、除幕式を開催した。
この壁画は、旧新宿コマ劇場の仮囲いを巨大なキャンバスにして、アーティストと大勢の子どもたちが太陽や海に育まれる自然や人、まちの風景を描いたもの。

区では、これまでにも新宿大ガード下に壁画を設置し、にぎわいの創出や落書きの防止などの効果を上げてきた。今回登場した「太陽」や「海」がテーマの色鮮やかな作品は、歌舞伎町と新宿西口をつなぐ通りを一層明るく楽しい空間に演出した。
除幕式に出席した中山弘子・新宿区長は、「国内外から訪れる大勢の来街者に気持ちよく新宿を楽しんでもらえるよう、アートの力で歩きたくなるまちづくりに取り組んでいきたい」とあいさつした。

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