しんじゅく「介護の日」イベントを開催
~いつまでも輝いて生きる

最終更新日:2009年11月11日

写真:講演する羽成幸子さん
写真:「トラッパー」の演劇
写真:認知症ミニ講座
今日11日(水)、新宿区(区長:中山弘子)は四谷区民センター(内藤町87)で、しんじゅく「介護の日」イベントを開催した。
これは、厚生労働省が20年度から「11月11日」を「介護の日」と設定したことにちなみ、介護への理解を深め、介護サービスを利用している家族・介護従事者を支援するとともに、地域社会で支え合いの輪を広げようと開催したもの。昨年の介護の日には、「認知症」をテーマに講演会を行っており、今年は、新宿区介護サービス事業者協議会(会長:藤本進)との共催で規模を拡大し実施した。

あいにくの雨の中、320人が同センターに足を運んだ。
午前10時から始まったイベントは、同センター1階ロビーで、認知症への理解、薬の飲み方、感染症を防ぐ方法などのミニ講座が行われたほか、介護サービスのパネル展示、高齢者擬似体験・車いすの試乗などのコーナーを設置し、介護・健康に役に立つさまざまな催しを実施した。
9階区民ホールでは、介護予防のための「新宿いきいき体操」の紹介の後、認知症をテーマとした映画「折り梅」を上映。実話を基に、高齢化社会を写した物語に皆、共感していた。

午後2時からは、実体験を本にした羽成幸子さんの著書「介護の達人」を基に、よしもと劇団「トラッパー」が脚本・出演した演劇「よしもとと楽しく学ぶHow To 介護~がんばりすぎない介護のすすめ」。どのように介護と向き合っていくかをテーマに、介護者の意識の持ち方などを、笑いも交えながら演じた。

演劇の後は、5人の身内の介護経験を持つ羽成幸子さんの講演「介護するコツ・されるコツ」。講演の冒頭では、羽成さんと車いすに乗った姑の「キクさん」人形が一緒に登場した。「事が起きたとき、認知症だと思う前にどんな原因があるのか、介護者が考え理解することが大切」「心の中で想うことは自由。自分の心のバランスが取れる方法を、一つ見付けてください」と、介護する者、される者の心のあり方を紹介。また、「おしっこの音はせせらぎと思え」などユニークな発想も披露した。
参加した60代の女性は「介護や認知症は、この先、自分にも振りかかってくる問題。今日はとても分かりやすく、介護について理解できました」と話してくれた。

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