友好提携都市伊那市で「農林体験移動教室」を実施

最終更新日:2009年5月20日

写真:田植えをする生徒たち
写真:プロの林業家による間伐実演
写真:間伐の実習をする生徒たち
写真:田植えをする生徒たち
 区立愛日小学校(校長:長岡富美子)の6年生の生徒26名が、5月18日(月)~20日(水)に「農林体験移動教室」で間伐・田植えなどを体験した。
 これは、区教育委員会が全ての区立小学校で行っている移動教室の中で、稲作・森林体験を中心とした体験型移動教室を、今年から一部の校で実施するというもの。新宿区と友好提携を結んでいる長野県伊那市と連携して、同市のますみヶ丘平地林での「森林体験」、美篶(みすず)カントリーエレベーターでの「稲作体験」を行う。同小学校のほか、5月20日(水)~22日(金)に落合第六小学校、9月14日(月)~16日(水)に江戸川小学校、9月16日(水)~18日(金)に牛込仲之小学校が同教室を予定している。

 初日の5月18日は森林体験。ますみヶ丘平地林を散策しながら、上伊那地方の林業関係者や森林ボランティア団体で構成するNPO法人「伊那谷森と人を結ぶ協議会」の指導員から、森林が育つ仕組みや二酸化炭素削減の取り組みなどを学習した。
 プロの林業家による間伐実演では、高さ30メートルほどのアカマツを伐倒。「木が倒れるときの風を切る音、地面を叩くときの衝撃を感じてください」と話したあと、地響きを立てて大木が倒れ、子どもたちから歓声が上がった。初めて見る伐倒に、「すごい迫力」「地球が動いたよ」など、皆の感想もさまざま。間伐実演のあとは、一人ずつノコギリを持ち、間伐の実習をした。

 2日目は、田んぼを借り上げての稲作体験。中央アルプス・南アルプスに囲まれた伊那市の自然が実感できる絶好の場所で田植えを体験するもの。JA上伊那から10アール(1,000㎡)の田んぼ2枚を借り上げ、体験指導と維持管理も併せて委託をした。JA上伊那の指導員から、お米ができるまでの過程やカントリーエレベーター施設の説明、そして田植えの方法などを学んだ後、田植えをする田んぼに向かった。
  子どもたちは靴を脱ぎ、一列に並び田植えを開始。「冷たくて気持ちいい」などと声を上げながら、一株一株慣れない手付きで頑張っていた。すぐに上手に植えられるようになった子、悪戦苦闘する子、バランスを崩して服を汚してしまった子、しかし皆、笑顔で田植えを楽しんでいた。3分の1ほどを植えて、残りは機械植えの実演を見学。きれいに苗が並んだ田んぼ一面を見て「早くこの苗のお米が食べたい」と話す子どももいた。

 愛日小学校・落合第六小学校が植えた田んぼからは、約1,000~1,100キロのお米ができる予定。秋に参加する江戸川小学校・牛込仲之小学校は、この田んぼで育った稲を刈るプログラムで、このお米は、JA上伊那が「農林体験移動教室」に参加した4校に発送することになっている。

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