漱石文学の源流をひもとく 「新宿の漱石 卯月講演会」を開催

最終更新日:2009年4月18日

写真:松岡陽子マックレインさん
写真:早坂暁さん
写真:満員の客席
写真:ロビーの展示資料を見る人
 今日18日、NPO法人漱石山房(代表:近藤祐司)は、新宿区(区長:中山弘子)との共催で、講演会「新宿の漱石 卯月講演会」を四谷区民ホール(内藤町87)で開催した。
 NPO法人漱石山房主催の講演会は今回が6回目。毎回会場が満席になる人気の講演会で、今回も400人以上が会場に詰めかけた。

 第1部は、漱石の孫、松岡陽子マックレインさん(オレゴン大学名誉教授)が「漱石山房とその魅力」と題して講演。漱石が晩年の9年間を過ごした「漱石山房」に、幼少期によく遊びに行っていたという松岡さんが、当時の山房の様子や漱石をめぐる人々などについて語った。また、山房の復元については、「漱石は多くの有名な弟子たちに尊敬され、愛された人物。漱石とその弟子達が過ごした山房が復元されることを願っています」と話した。

 第2部は、作家の早坂暁さんが「漱石文学、子規との愚陀佛庵(ぐだぶつあん)熱狂の53日間」と題して講演。漱石と正岡子規が一緒に暮らしていた愚陀佛庵(松山市)での生活などをユーモアたっぷりに語り、会場は笑いに包まれていた。

 会場に来ていた男性は、「毎回楽しみに来ています。これまで知らなかった漱石山房の中の様子なども聞くことができて、大変興味深い講演会でした」と話してくれた。

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