みんなに届け!防災のメッセージ 防災とボランティア週間講演会を開催

最終更新日:2009年1月18日

人形劇
なまず博士とあかずきんの防災授業
防災講演をする国崎氏
 新宿区(区長:中山弘子)は、1月18日(日)午後1時~4時、大久保地域センター(大久保2-12-7)で、防災とボランティア週間講演会「『生きる』~みんなに届け!防災のメッセージ」を開催した。

 今回の講演会は、災害が起きても家族全員が無事に「生きる」ために、子どもから大人まで、家族みんなで取り組めるさまざまな対策を、分かりやすく紹介するもの。子ども向けに「人形劇」で伝えるなど、家族で楽しめる内容となっている。
 会場には子どもと母親や父親など約80名が集まった。

 午後1時から、聖徳大学短期大学部教授幸田眞希氏による防災人形劇「こぶたくんとおおかみくん 家を建てる」が始まった。慎重な「こぶたくん」と乱暴な「おおかみくん」が、「建物の耐震化」を教えてくれる人形劇。「しっかりした家を建てるには、柱と柱の間に×の補強(筋かい)としっかりした地面に建てよう」と分かりやすく説明した。
 次は、静岡県地震防災センター所長の小澤邦雄氏が「なまず博士」役に、人形劇団わにこが「あかずきん役」に扮し、「なまず博士とあかずきんの防災授業」を実施。備蓄の大切さや家具の転倒防止の正しい方法などを教えてくれた。

 午後2時20分からは、「『生きる』~みんなに届け!防災のメッセージ」と題し、危機管理教育研究所危機管理アドバイザー国崎信江氏による防災講演。まず、「外出中に災害が発生したら、どういう行動をとるか。道路の亀裂や窓ガラスの落下、車の運転中など、さまざまな状況を想像し、どうすれば被害を最小限に抑えられるかを、たくさんのパターンでイメージすることが大事です。そして、平常時から気を付けていることが、有事の際の被害の軽減につながります」と被災時のダメージを少なくするための心構えを示した。次に、巨大地震のさまざまな場所でのゆれを再現した映像を紹介し「自分の4倍以上の重さの物が、周りにどれだけあるか…。自動販売機等、危険な物からはすぐに離れてください。また、子どもにとっては、タンス・冷蔵庫など、家にある物でも危険です」と身近な物への早急の対策を呼び掛けた。そのほか、「どこに連絡するか、連絡方法を確認しておく」「学校の体育館のバスケットゴールの下など、待ち合わせの場所を具体的に細かく決めておく」など、災害発生時にはどうするか、家族で事前に話し合って備えておくことの重要性を訴えた。こうしたさまざまな防災に関する話に、会場は皆、真剣に聞き入っていた。
 また、会場では、講師の方の活動を紹介したパネルなどの展示も行った。

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