年に1日だけ開催される「ホタル鑑賞の夕べ」。毎年区の内外から2,000名を超える見学者の方がこの日を楽しみに夏の夕暮れのおとめ山公園にやって来ます。主催は地元の人たちを中心とする「落合蛍を育てる会」。運営委員の皆さんがホタルの飼育に取り組み、今では恒例のイベントになりました。公園と隣接する落合中学校生物部の生徒たちもボランティアとして参加しています。
ホタル舎の中に入って、暗闇に目が慣れて来ると、フワフワと漂うように飛ぶホタルが発する淡い光に魅せられ、田舎で育った子どもの頃の蚊帳の中に放したホタルの思い出がよみがえりました。出口では、ホタルの幼虫が展示され、運営委員の方の解説に、綺麗な水だけでなく、周辺の土壌、川の流れの速さなどホタルが育つ環境の難しさをあらためて知らされました。都会の公園で、このように長年にわたる飼育活動は、運営委員の皆さんの努力の成果だと思います。
江戸時代、神田川と妙正寺川が落ち合う町「落合」は綺麗な水を求めてホタルが集まり、ホタル狩りの名所として知られ「江戸名所図会」にも紹介されています。私も運営委員の皆さんと同じように、「いつの日か、おとめ山公園にホタルが乱舞する日が来ますように」という思いを込めてこの日の会場を後にしました。
運営委員・ボランティアスタッフの皆さん、夜遅くまで本当にお疲れさまでした。