新型コロナウイルスの消毒・除菌方法
最終更新日:2020年7月7日
手指の消毒には消毒用アルコールを用います。身の周りの物の表面の消毒には消毒用アルコールの他、多くのご家庭にもあり、比較的安価で入手できる次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)、界面活性剤、次亜塩素酸水が有効です。
また、どの消毒剤、除菌剤を購入する場合でも、使用方法、有効成分、濃度、使用期限などを確認し、情報が不十分な場合には使用を控えましょう。
*手指については、まずは流水と石けんを使ってこまめに丁寧な手洗いをすることが大切です。手洗いができる環境にない時は、アルコール消毒液(濃度60%以上)による消毒も効果があります。
**厚生労働省は、消毒剤や、その他ウイルスの量を減少させる物質について、人の眼や皮膚に付着したり、吸い込むおそれのある場所での空間噴霧をおすすめしていません。「消毒剤」としての承認が無く、「除菌」のみをうたっているものであっても、実際にウイルスの無毒化などができる場合は、ここに含まれます。
***次亜塩素酸水を流水でかけ流す場合は、0.0035%(35ppm)以上で消毒効果があります。
また、どの消毒剤、除菌剤を購入する場合でも、使用方法、有効成分、濃度、使用期限などを確認し、情報が不十分な場合には使用を控えましょう。
新型コロナウイルスの消毒・除菌に使用できる成分と用途
物の表面
(ドアノブ等)
|
吐しゃ物・ ふん便処理時 |
手指* | 空間** | |
消毒用アルコール (濃度60%以上) |
〇 | × | 〇 | × |
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素系漂白剤)
|
〇 濃度:0.05%以上 (500ppm以上) |
〇 濃度:0.1% (1000ppm) |
× | × |
界面活性剤 | 〇 | × | × | × |
界面活性剤(石けん) | 〇 | × | 〇 | × |
次亜塩素酸水
(電解型/非電解型)
|
〇 濃度:0.008%以上*** (80ppm以上) |
× | × | × |
次亜塩素酸水
(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)
|
〇 濃度:0.01%以上 (100ppm以上) |
× | × | × |
*手指については、まずは流水と石けんを使ってこまめに丁寧な手洗いをすることが大切です。手洗いができる環境にない時は、アルコール消毒液(濃度60%以上)による消毒も効果があります。
**厚生労働省は、消毒剤や、その他ウイルスの量を減少させる物質について、人の眼や皮膚に付着したり、吸い込むおそれのある場所での空間噴霧をおすすめしていません。「消毒剤」としての承認が無く、「除菌」のみをうたっているものであっても、実際にウイルスの無毒化などができる場合は、ここに含まれます。
***次亜塩素酸水を流水でかけ流す場合は、0.0035%(35ppm)以上で消毒効果があります。
~次亜塩素酸水について~ 「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)」は、名前は似ていますが同じものではありません。 ・「次亜塩素酸水」: 酸性で、「次亜塩素酸ナトリウム」と比べて不安定であり、短時間で酸化させる効果がある反面、保存状態次第では時間と共に急速に効果が無くなります。 ・「次亜塩素酸ナトリウム」: アルカリ性で、酸化作用を持ちつつ、原液で長期保存ができるようになっています。家庭用漂白剤の主成分です。 「次亜塩素酸水」の空間噴霧で、付着ウイルスや空気中の浮遊ウイルスを除去できるかは、メーカー等が工夫を凝らして試験を行っていますが、国際的に評価方法は確立していません。また、消毒効果を有する濃度の次亜塩素酸水を吸いこむことは、推奨できません。空間噴霧は無人の時間帯に行うなど、人が吸入しないような注意が必要です。 |
消毒前の準備
・消毒の効果を高めるために、まずは消毒する部分のゴミやホコリを掃除します。
・換気をしながら行います。
・換気をしながら行います。
物の表面の消毒方法
消毒用アルコール
・消毒用アルコールをペーパータオル等に浸み込ませて、消毒する場所を一方向に拭き取ります。
・消毒する場所に霧吹きやスプレーボトルで直接散布すると、ウイルスの舞い上がりや不完全な消毒になる可能性があるので避けましょう。
・消毒する場所に霧吹きやスプレーボトルで直接散布すると、ウイルスの舞い上がりや不完全な消毒になる可能性があるので避けましょう。
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)
・必要な濃度に正確に希釈して使用します。
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使用する場合は、吸い込んだり、直接手指についたりすることを防ぐため、マスクと手袋を使用しましょう。
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を希釈した液は、時間が経つと効果がなくなるため、直射日光が当たらない場所に置き、その日のうちに使い切るようにしましょう。
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を人や人がいる空間に対して噴霧することは、効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、決して行わないでください。
・希釈した液を十分に含ませてしぼったペーパータオル等で、消毒する場所を一方向に拭き取ります。消毒する場所が濡れている場合は、消毒効果が薄れるのを防ぐために水分を十分に拭き取った後に行ってください。
・消毒する場所に霧吹きやスプレーボトルで直接散布すると、ウイルスが舞い上がる可能性があり、また吸引すると有害であるため避けましょう。
・金属部分は腐食する可能性があるので、水拭きをしましょう。
【注意】
・使用にあたっては、商品パッケージやホームページの説明をご確認ください。
・次亜塩素酸ナトリウムは、開封していなくても時間の経過とともに濃度が少しずつ低下するため、購入から時間の経った製品を使用する場合等は、メーカーのホームページを確認していただくかメーカーにお問い合わせください。
・上記のほかにも、次亜塩素酸ナトリウムを成分とする商品は多数あります。上記に無い商品は、商品パッケージやホームページの説明にしたがってご使用ください。
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使用する場合は、吸い込んだり、直接手指についたりすることを防ぐため、マスクと手袋を使用しましょう。
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を希釈した液は、時間が経つと効果がなくなるため、直射日光が当たらない場所に置き、その日のうちに使い切るようにしましょう。
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を人や人がいる空間に対して噴霧することは、効果が不確実であり、吸引すると有害であるため、決して行わないでください。
・希釈した液を十分に含ませてしぼったペーパータオル等で、消毒する場所を一方向に拭き取ります。消毒する場所が濡れている場合は、消毒効果が薄れるのを防ぐために水分を十分に拭き取った後に行ってください。
・消毒する場所に霧吹きやスプレーボトルで直接散布すると、ウイルスが舞い上がる可能性があり、また吸引すると有害であるため避けましょう。
・金属部分は腐食する可能性があるので、水拭きをしましょう。
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使用した濃度0.05%(500ppm)の消毒液の作り方
メーカー (五十音順) |
商品名 | 作り方の例 | |
家庭用 | 花王 | ハイター | ・水1Lに本製品10mL (商品付属のキャップ1/2杯) ・水500mLに本製品5mL (ペットボトルキャップ1杯) |
キッチンハイター | |||
カネヨ石鹸 | カネヨブリーチ | ||
カネヨキッチンブリーチ | |||
ミツエイ | ブリーチ | ||
キッチンブリーチ | |||
業務用 | オーヤラックス | ピューラックス | 水1Lに本製品10mL ※ボトルの容量によりキャップの容量が異 なったり、キャップで計量する構造になって いないため、別途計量してください |
サラヤ | ジアノック | ||
哺乳びん 消毒用 |
キョーリン製薬 | ミルトン | 水1Lに本製品50mL (商品付属のキャップ2杯) |
ピジョン | ミルクポン | 水1Lに本製品50mL (商品付属のキャップ3杯半) |
|
雪印ビーンスターク | ピュリファン | 水1Lに本製品50mL (商品付属のキャップ2杯半) |
【注意】
・使用にあたっては、商品パッケージやホームページの説明をご確認ください。
・次亜塩素酸ナトリウムは、開封していなくても時間の経過とともに濃度が少しずつ低下するため、購入から時間の経った製品を使用する場合等は、メーカーのホームページを確認していただくかメーカーにお問い合わせください。
・上記のほかにも、次亜塩素酸ナトリウムを成分とする商品は多数あります。上記に無い商品は、商品パッケージやホームページの説明にしたがってご使用ください。
界面活性剤
~界面活性剤とは~
界面活性剤は石けん・洗剤の主成分で、医薬品、化粧品、食品など様々なところで使われており、多数の種類があります。この度、新型コロナウイルスの消毒方法の有効性評価において、複数の界面活性剤が有効であると判断されました。
・有効性があると評価された界面活性剤を含む洗剤(家具、床、トイレ、お風呂、ガラスなどの住宅清掃に用いるもの)を使い、それぞれに記載されている使用方法に従って清掃します。
※洗剤(家具、床、トイレ、お風呂、ガラスなどの住宅清掃に用いるもの)が手元に無い場合は、台所用洗剤を希釈して使用することもできます。
界面活性剤は石けん・洗剤の主成分で、医薬品、化粧品、食品など様々なところで使われており、多数の種類があります。この度、新型コロナウイルスの消毒方法の有効性評価において、複数の界面活性剤が有効であると判断されました。
・有効性があると評価された界面活性剤を含む洗剤(家具、床、トイレ、お風呂、ガラスなどの住宅清掃に用いるもの)を使い、それぞれに記載されている使用方法に従って清掃します。
※洗剤(家具、床、トイレ、お風呂、ガラスなどの住宅清掃に用いるもの)が手元に無い場合は、台所用洗剤を希釈して使用することもできます。
次亜塩素酸水
[拭き掃除に使うとき(有効塩素濃度80ppm以上のものを使用)]
・希釈用の製品の場合は、正確に希釈して使用します。
・元の汚れがひどい場合などは、有効塩素濃度200ppm以上のものを使うことが望ましいです。
・濃度が高い次亜塩素酸水を使用する場合は、手袋を使用しましょう。
・不安定な物質のため、冷暗所に保管し、早めに使い切りましょう。
・物品の表面の汚れ(皮脂、動植物脂等)をよく落としてから、十分な量の次亜塩素酸水で消毒したい物の表面をヒタヒタに濡らし、少し時間をおいた後(20秒以上)に拭き取ります。
[流水でかけ流すとき(有効塩素濃度35ppm以上のものを使用)]
・物品の表面の汚れ(皮脂、動植物脂等)をよく落としてから、消毒したい物に次亜塩素酸水の流水で20秒以上かけ流し、拭き取ります。
・希釈用の製品の場合は、正確に希釈して使用します。
・元の汚れがひどい場合などは、有効塩素濃度200ppm以上のものを使うことが望ましいです。
・濃度が高い次亜塩素酸水を使用する場合は、手袋を使用しましょう。
・不安定な物質のため、冷暗所に保管し、早めに使い切りましょう。
・物品の表面の汚れ(皮脂、動植物脂等)をよく落としてから、十分な量の次亜塩素酸水で消毒したい物の表面をヒタヒタに濡らし、少し時間をおいた後(20秒以上)に拭き取ります。
[流水でかけ流すとき(有効塩素濃度35ppm以上のものを使用)]
・物品の表面の汚れ(皮脂、動植物脂等)をよく落としてから、消毒したい物に次亜塩素酸水の流水で20秒以上かけ流し、拭き取ります。
消毒場所
手指がよく触れる場所を消毒します。
現時点で、ウイルスの残存期間はプラスチックやステンレスの表面では72時間までとされています。(6月2日現在)
※衣類や寝具については、通常の洗濯用洗剤を使用した洗濯で問題ないと言われています。気になる場合には、熱湯消毒(80℃、10分以上)をしてから、洗濯機にかけます。
現時点で、ウイルスの残存期間はプラスチックやステンレスの表面では72時間までとされています。(6月2日現在)
場所 | 消毒方法 | |
家庭や職場 | 居間・食事部屋 | ドアノブ、窓の取手、照明のスイッチ、テーブル、椅子、電話機、コンピューターのキーボード・マウス、小児玩具、壁等 |
台所・トイレ等 | 水道の蛇口、シャワーヘッド、洗面器、ドアノブ、窓の取手、照明スイッチ、浴槽、水洗便座と流水レバー、便座とふた、ペーパーホルダー、汚物入れ、壁等 | |
職場や集合住宅の共用部分 | 来客カウンター等 | 来客カウンター、記載台等 |
エレベーターやエスカレーター | エレベーターの呼び出しボタン、停止階ボタン、エスカレーターの手すり部分 | |
建物の出入り口 | 建物の出入り口にあるドアノブ、ハンドル、セキュリティー対応のオートロックボタンなど不特定の人が触れる部分 | |
共用のトイレ給水場所、洗面台等 | ※家庭や職場の「台所・トイレ等」の欄参照 |
消毒後の注意
消毒が完了したら、すぐに手をよく洗いましょう。
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